あなたのコースの選び方、時代遅れになっていませんか?90を切れるコース選びの秘訣とは?
ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が現場で感じたゴルフエッセイ【毒ゴルフ・薬ゴルフ】第65回
勝手にホームコースを決めて、勝手にレベルアップ
やさしいコースで自らの壁をぶっ壊し、とてつもないビッグスコアを出すことに慣れて次元を超えるというハウツーは、21世紀において選手育成の基本になっています。難関コースにジュニアの頃から挑戦させて自信を失わせ、小さくまとまってしまうような方法は時代遅れなのです。
慣れることが大事です。そして、ホームコースの各ホールを知り尽くすことも大事です。ゴルフに慣れることで、実力が出やすくなります。ホールを知ることで、自分のゴルフがいろいろな角度から見えてくるようになるのです。勝手に決めたホームコースに通っているうちに、自然とレベルアップが始まります。
ちなみに、この方法で90を切りを固定化できれば、他のコースに行ってもペースさえ掴めば、同じようなスコアでプレーできます。世界中のツアーで、同じコンセプトでレベル上げをしてきた若い選手が、それを証明しています。自信を持ちましょう。
ホームコースが教えてくれる通りにゴルフを整えていくことで、レベルアップする!
ホームコースを決めて通い出すまでは、練習場での練習は中止していてもいいと僕は考えています。その費用も、ラウンドのレベル上げに使うほうが効率がいいからです。
ホールを完全に覚えてくると、見えてくるのは苦手なホールです。例えば、パー3でなかなかパーが取れないというのは、ドライバーばかり練習してきたツケが回ってきた結果だったりします。アイアンを集中して練習することで、克服が可能です。
特定のホールで大叩きする場合は、分析しながら弱点を克服する作戦を考えます。大叩きするクラブがあるのか?シーンがあるのか?ドライバーを使わずに、ボギーに逃げるというマネジメントがベターな選択ということもあります。ホームコースであればこそ、行くたびに正解が出るまで何度も挑戦できるのです。
こういうトライ&エラーができるようになれば、90切りのカウントダウンは始まっています。
練習グリーンも知り尽くすこと
最後のハウツーは、練習グリーンも知り尽くすことです。パッティングは、あるレベルまでは練習すればするほど上手くなります。そのある程度というのは、90を切るのに必要なレベルくらいまでです。
ショットの練習に費やす時間に比べて、パットの練習の時間は短いのが普通です。それを解消するためにいいのが、早くコースに行って、スタート前に練習グリーンで30分以上練習をすること。これを習慣にするのです。
本番と近い練習をすることを推奨します。ボールは1個でいいので、いろいろな長さ、さまざまな向きから黙々とパットをします。大事なことは、カップインするまで短いパットでも打つことです。
本番に近いことをするように、意識します。2パットをパーとカウントして、18回でパープレー以下になるようにゲーム感覚で練習すれば、あっという間に時間は過ぎます。
90を切ることは、約150年前まで化け物のスコアでした。ボギー(Bogey)プレーで90ですが、これは当時の世界記録のような驚異的なスコアだったのです。敬意を込めて、化け物(The Bogey Man)の意味のボギースコアと賞賛したことが、ボギーの語源だとする説もあるほどです。
昔に比べれば今は用具は進化し、コースの種類や数も激増して天国のようなもの。コースを上手く選んで、利用して、90を切ってしまえばいいのです。上級者ほど簡単にゴルフをするものなのです。
篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年生まれ。東京都文京区生まれ。板橋区在住。中一でコースデビュー、以後、競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れる青春を過ごして、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、2000年にメルマガ【Golf Planet】を発行し、ゴルフエッセイストとしてデビュー。試打インプレッションなどでも活躍中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。
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