ボール界のスターになる!松山英樹らが使用するスリクソン「Z-STAR」は現場重視のスタンスでプロの声に応え続ける

【第30回】商品開発はドラマ!2009年の誕生から約15年。ウレタンボールを牽引し続けるボール界の〝スター〟

2023/06/26 ゴルフサプリ編集部



ゴルフメーカーの商品開発におけるドラマチックな業界裏話を、メーカー勤務経験のフリーライター・嶋崎平人が語る連載企画。今回はスリクソンZ–STAR(住友ゴム工業)が主役のストーリー。

GOLF TODAY本誌 No.613/70〜71ページより
写真/ゴルフトゥデイ編集部 取材・文/嶋崎平人

新しいボールのモノ創りでは、〝飛び姿〟を良いものにするために、ボールのディンプル開発にも苦労した。「最後にスーと伸びる飛び姿」を実現するために開発・評価を繰り返していたが、当時は現在のトラックマンのような計測技術がなく、ディンプルを変えながら理想の飛び姿になるように細かく調整を重ねテストを繰り返していった。追い求めるモノになるまでに2年近くの時間を要した。

またボールの止まりについても、さらに向上させる方策はないかと、もっとも外側のコーティング、塗装に注目。スピン性能を向上させるために従来と異なるコーティング設計を取り入れた。初代「Z-STAR」のリリースには「新ウレタンコーティング」と書かれているが、この技術は進化して最新の「Z-STAR」にも繋がっている。さらに、この手法は現在多くのメーカーが取り入れており、時代の先陣を切る形となった。

これら新技術を投入して、2009年発売の初代「Z-STAR」を作り上げた。「Z-STAR」の名称は当時のボール販売企画が考え出し、「ボールのスターになる」、「使用するプロがスターになる」、「使用アマがスターになる」との思いが込められている。

2008年11月のダンロップフェニックスの会場において盛大な記者発表が行われ、スリクソン契約プロの中嶋常幸、ヘンリック・ステンソン、星野英正ほかプロ18名が登壇。プロの評価も「弾道が吹ける感じが全然しない」(星野英正)、「明らかにスピンがかかる」(ジム・フューリック)と上々だった。