昨シーズン賞金ランク2位の西村優菜は"カットボール"で微妙な距離を調節し、ピンを狙う!米女子ツアー上位も狙う!
進化する技術「私流」トーナメントにおけるプロのコメントからテクニックを深掘り!VOL.9
昨シーズンは国内女子ツアーで1億5000万円近くの賞金を稼ぎ、賞金ランキング2位に入った西村優菜。今季から主戦場を米女子ツアーに移しているが、渡米前の国内女子ツアーでは開幕から2戦に出場し、どちらもトップテン入りを果たしていた。その際に語っていたのがアイアンショットの距離感についてだった。番手間の距離をどのように埋めるか、そのための練習を多めに行っていたという。果たしてどのようなポイントに注意していたのだろうか。
GOLF TODAY本誌 No.613/128〜129ページより
撮影/相田克己
取材トーナメント/2023ダイキンオーキッドレディス
LPGAツアー第2戦目の明治安田生命レディスヨコハマダイヤゴルフトーナメントを10位タイでフィニッシュした西村優菜。その際、「まだやり切れていない部分がある」と語っていた。
「ショートアイアンやウェッジではバーディチャンスにつけられるものの、8番アイアンより上のクラブではそれができていないんです」
短いクラブでは縦距離をコントロールできるが、長いクラブでは微妙な距離感を調節できなかった。それを補うために、西村が取り組んでいたのがカットボールだった。
「ボールを止めるためではなく、番手間の中途半端な距離を打つために必要なんです。カットにボールを打つことで、距離を少し落とせますからね」
7番アイアンでは大きいが、8番アインでは届かないという局面はよくある。それをボールに右回転をかけることで飛距離をコントロールするという考えだ。距離を打ち分けるバリエーションが増えれば、それだけピンそばにつけるチャンスも増える。