上りのラインの練習が強いインパクトをつくる!普段は2メートル前後、ラウンド当日は10メートル以上からパターの練習を
あなたもパター巧者になれる!藤田寛之が教えるグリーンの読み方&打ち方 第21回
どんな場面でもボールをしっかりヒットし強いインパクトを作るのが、パター巧者の共通点。それを実現するポイントは?
GOLF TODAY本誌 No.614/126〜129ページより
取材・構成・文/小山俊正 撮影/圓岡紀夫 取材協力/葛城ゴルフ倶楽部
「Never up,never in」(カップに届かなければ入らない)という格言通り、カップインの確率を高めるには、ショートのミスを減らすことが第一。インパクトが弱くなったり緩んだりするとショートしやすいので、ボールをしっかりヒットし、カップをややオーバーするくらいの距離感で狙いましょう。
そのために私が重要視しているのが、「上りのライン」での練習です。日頃の練習は「上りしかやらない」といっても過言ではありません。
上りと下りの傾斜を比較して、どちらが「ボールをしっかりヒットする」練習になるのか。下りはラインに乗せたり流したりしがちですが、上りはボールを真芯でとらえ、強く打たないと目標に届きません。つまり上りのラインは、強いインパクトを作るのに最適な練習といえるのです。
私の場合は練習の8割が、1.5~2メートルの上りのライン。この距離の攻略が優勝や上位進出のカギを握るからです。
上りのラインで練習をくり返すことで、インパクトが自然に強くなり、常に「打てる自分」というものを確立できる。本番だけ強く打とうと思っても難しいため、普段から「打てる自分」を作っておくことがとても重要なのです。