小祝さくらはスイング中の姿勢がどこから見ても素晴らしい!飛ばしの秘訣は体を動かす順番にアリ

一流プロのドライバーのマネどころ

2023/09/01 ゴルフサプリ編集部



1998年4月15日生まれ。北海道出身。2017年のプロテストに合格して、2018年からレギュラーツアーにフル参戦。ツアー通算9勝を挙げており、生涯獲得賞金は5億円を超えている。

今年も上位で活躍している小祝さくら。2019年から5年連続で優勝しており、毎年賞金ランキングでもトップ10に入っている。安定した成績を残せる理由を探ってみた。

GOLF TODAY本誌 No.615 12〜15ページより
構成・文/野中真一
撮影/相田克己 圓岡紀夫

スイングを見ると、小祝選手がずっと活躍できている理由がわかります。まず、スイング中の姿勢が良い。アドレスからフィニッシュまでずっと姿勢が良いのですが、特にダウンスイング(写真1)が素晴らしい。

(写真1)を見ると左腕が地面と平行になったタイミングで、体が右に傾くことなく、背中が真っすぐになっています。右サイドもリリースせず、だからといってタメが強すぎることもなく、ちょうどいい角度を保っています。

ドライバーを打っているのに、7番・8番アイアンを打っているように見えるほど体が安定しています。そして、インパクトの瞬間には体の正面でボールを捉える最も理想的なカタチになっています。

姿勢の良さにつながっているのが頭のポジションです。ダウンスイングからフォローにかけて(写真1から写真4)頭は少しずつ後方(目標と反対方向)に動いています。アマチュアだと、頭が前方(目標方向)に動いてしまう人が多いのですが、小祝選手は逆方向に動いています。

これは男子の松山英樹選手の動きとも似ているのですが、ヘッドが加速されて目標方向に動けば、頭は逆方向への力が加わるので右足側に動くのが自然な動き。むしろ、頭が逆方向に動くことでヘッドが加速して強いインパクトにつながります。