トッププロのスイングは皆違えど、下半身の使い方は共通 重要なのは「下半身のダウンブロー」

ジャンボに聞け!ジュニアゴルファーの育て方 VOL.17

2023/11/12 ゴルフサプリ編集部



今回はアイアンのスイングづくりについて、掘り下げてみよう。1990年代、日本の男子ツアーを完全に制圧した感のあるジャンボ軍団。才能豊かな選手たちが切磋琢磨した結果とは言え、その圧倒的なドライバーの飛距離ばかりが注目されがちだが、アイアンの精度もまた定評があった。ピンを突き刺す、正確無比なアイアンショットはいかにして生まれたのか。ジャンボの愛弟子・金子柱憲がその秘密を明かす。

GOLF TODAY本誌 No.617/118〜119ページより
取材・構成/日本ゴルフジャーナリスト協会会長・小川 朗
撮影/相田克己

ドライバーとアイアン。クラブの性質は違えど、スイングづくりに関して言えば、大きな違いはないという。
金子のアドバイスを聞いておこう。

 「アイアンのスイング作りといっても、基本的には他のショットとスイングは変わりはありません。特に下半身の使い方はほとんど同じと言っていいでしょう。基本的にすべてのスイングの動きはダウンブローなんです」

ダウンブローとは、クラブヘッドが最下点に達する前、あるいは下降している段階でボールにコンタクトすることであるのは、ご存知の通り。

「ここで重要なことは『下半身の動きがダウンブロー』ということです。上半身だけでダウンブローをイメージしてしまうと、いろいろな弊害をもたらします。下半身さえダウンブローの動きをしていれば、後は上半身の使い方で、低い球や高い球を打ち分けることができます」

ではなぜ下半身の動きで、ダウンブローをイメージしなければならないのか。金子が解説する。

 「実はこの動きがインパクト時にボールを押し込む動作に繋がり、フェースの開閉度合いが少なくなるからです」。(1)〜(3)までの写真を見ていただこう。