クラブは“上”ではなく背中側に振り上げるのがベン・ホーガン流 それってどうやるの?何がいいの?

ベン・ホーガンを先生に!森プロが解説する『アイアンが際立つ!強いアレンジの作り方』【第17回】

2023/12/07 ゴルフサプリ編集部



よく、スイングは肩と腰のヨコ回転と、腕とクラブのタテ振りの合わせ技、と言われる。「でもホーガンの腕とクラブの動きは、ヨコ振り。いわゆる“シャフトを立てる”動作はありません」と森プロ。そのポイントは、左腕の使い方にあるという。

GOLF TODAY本誌 No.618 97〜101ページより
イラスト/久我修一 取材協力/東京ゴルフスタジオ
取材・構成・文/戸川 景 撮影/圓岡紀夫

腕をスイングプレーンより高く上げることは、最もスイングを乱す要因になる、と著書「モダン・ゴルフ」で注意を促したホーガン。

 「サイドスローのイメージで、身体のターンに沿って腕とクラブを振るのがホーガン流のスイングプレーンであり、テークバックでその上にクラブや腕をはみ出させることは、ダウンで余計な調整が必要となります」と森プロ。

ヘッドを飛球線に沿って真っすぐ引くイメージや、シャフトを立てて上げる意識が強いと、腕は必要以上にタテ方向に動き、プレーンより高く上がりやすくなる。

 「それを避けるには、クラブを背中側に上げる意識と、左腕のローリングを行うことです。下を向いている左ヒジを外に向けるようにして、左上腕を左胸の上で転がす。すると、ダウンでのたぐり動作でグリップエンドを引きつけ、ヘッドを身体の前側に強く振り出せる体勢が整います」