ゴルフの神様から「スコアアップのために1つだけ欲しいものを言いなさい」と聞かれたら何て答える?
ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が現場で感じたゴルフエッセイ【毒ゴルフ・薬ゴルフ】第96回
ゴルフの虜になってもうすぐ半世紀。年間試打ラウンド数は50回。四六時中ゴルフのことばかりを考えてしまうロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、コースや色々な現場で見聞きし、感じたことを書いたのが【毒ゴルフ・薬ゴルフ】です。大量に飲めば死んでしまう毒も、少量なら薬になることは、ゴルフにも通じるのです。
写真提供/篠原嗣典
幼い頃、サンタクロースがプレゼントを持ってきてくれると信じて、手紙を書いたりした思い出がある人も多いと思います。本当のサンタさんは誰なのかわかっていてもプレゼントは続いたりする時間を過ごしたのちに、次は誰かのサンタさんになるのが幸せな人生のパターンだと言えそうです。
いきなりですが、キャディバッグからクラブを抜いたときに、その隙間の暗闇に注目したことはあるでしょうか?短い距離のはずなのに見れば見るほど漆喰の闇が広がっていて、特別な空間に繋がっていても不思議ではないと思えてくるのです。そして、特別な資格が発生したゴルファーにだけ、その暗闇から声が聞こえてくることがある、という都市伝説があります。
「スコアアップのために、何か1つだけ欲しいものを願いなさい…」
年末が近づいてきた今だからこそ、ゴルフの神様がサンタクロースになってくれるというファンタジーです。馬鹿馬鹿しいと無視するのも選択肢ですが、その奇跡のクエスチョンにいつでも答えられるように準備するような用意周到さと貪欲さが、結局スコアアップの階段を止まらずに上っていく人になる条件かもしれません。それはファンタジーではなく、間違いない事実だったりするのです。
常に自分のゴルフを客観視して足りない部分を知り、それが用具でどうにかなるものなのかを探求している人の前にしか、ゴルフのサンタさんは出てきません。まずはそこらへんを考えるところから、メリークリスマスなファンタジーのスタートです。