完璧なショットは1ラウンドに1回もあればいい!!  ラウンド中にミスの原因を考えてはいけない理由とは?

伝説のアマチュアゴルファー中部銀次郎の「言の葉」vol.19

2023/12/24 ゴルフサプリ編集部



伝説のアマチュアゴルファー中部銀次郎の「言の葉」。
「プロより強いアマチュア」と呼ばれた中部銀次郎氏が遺した言葉は、未だに多くのゴルファーのバイブルとなっている。その言葉一つひとつを、皆さんにお届けしていく。

GOLF TODAY本誌 No.619/68〜69ページより
本誌イラスト/北村公司

中部銀次郎さんが「ゴルフの神様」のように讃えられるのは、日本アマチュア選手権に後にも先にも誰も成し得ていない6回の優勝を果たしたからからではない。ゴルフというゲームにおいて、いかにすれば今よりも良いプレーができるかを絶えず模索し、真剣に考え続け、それが言葉となって遺されたからに他ならない。

その言葉は亡くなってから一層光り輝き、アマチュアゴルファーの心を捉える。仏陀やキリストの言葉のように、生きる支えとなる言葉である。中部さんが遺した福音となる多くの言葉の中で、私が最も心の拠り所としているのが、「ゴルフでは自分を信じ続けること」の一言である。

ゴルフはミスのゲームである。プラスハンデの中部さんとて、ミスをすることはある。もちろん、我々のような酷いショットはないが、「完璧と思えるショットは1ラウンドに1回もあればいいほうだ」と語っている。となれば、起こるべくして起きたミスをどう受け止めるか対処するかが、ゴルフをする者として最も重要な心構えになろう。