「ステルス」と「ステルス2」を介し、まだ見ぬ地へとゴルファーをいざなったテーラーメイドの“カーボンウッド”。その初お目見えから2年の時を経て、早くも第3世代の“カーボンウッド”が登場した。“世界で最もやさしいドライバーの探求”をテーマに掲げて開発された「Qi10」がそれだ。ヘッドのタイプは3つ。とりわけ「Qi10 MAX」は慣性モーメント上下左右の合計値が10000グラム・cm³と、誰も知らない領域に踏み込んだという。果たしてこれはゴルファーに何をもたらすのか？カリスマクラブフィッター・鹿又芳典が打って確かめた。

写真／相田克己

3つのヘッドタイプからなる「Qi10」シリーズは「Qi10 MAX」「Qi10」「Qi10 LS」をラインナップ。中でも目玉は「Qi10 MAX」で、これまで8500～9000グラム・cm³の領域にあった慣性モーメント（以下MOI）がついに10000グラム・cm³の大台に乗り、テーラーメイドでは最大だった「ステルス２ HD」を大きく上回ったのみならず、ドライバーの常識を打ち破った。ということで、まずは最注目モデルの「Qi10 MAX」から打ってもらった。