山下美夢有のスイングはココを見る! アドレスからインパクトまで前傾角度も腕の動きを完璧キープ

一流プロのドライバーのマネどころ

2024/02/03 ゴルフサプリ編集部



2001年8月2日生まれ、大阪府出身。2022年は史上最年少で年間女王になり、2023年は史上8人目となる2年連続での年間女王になった。平均ストローク、フェアウェイキープ率などもトップ。加賀電子所属。

2年連続で年間女王となった山下美夢有。2年間で10勝を挙げて、2023年シーズンは5冠を達成。その強さのヒミツを最新のドライバーショットから分析してみた。

GOLF TODAY本誌 No.620 18〜21ページより
構成・文/野中真一
撮影/相田克己 圓岡紀夫

女子ツアーで頭ひとつ抜けた強さをみせる山下美夢有選手は、前傾角度をキープして打つのがすごく上手い選手。腰への負担が大きい深めの前傾ではなく、アドレスでの前傾は浅めです(写真1)。浅めの前傾角度をバックスイングからトップ、そしてインパクトまで完璧にキープできています(写真5)

女子プロでもシーズン後半の疲れが出てくる時期になると前傾が崩れてあおり打ちになる選手もいますが、山下選手にはその動きが一切ありません。

腕の動きも理想的です。アドレスでは適度にリラックスしていて、ガチガチに固めているわけではありません。ただし、アドレスから右ワキだけはしっかり締まっていて、それをインパクトまでキープしています。右ワキが空いてしまうとカット軌道になったり、手打ちの原因になってしまいますが、山下選手のように右ワキを締めて右腕を体につけた姿勢でボールを打つことができれば効率的で安定したスイング軌道になります。