ゴルフを始める人は8番・9番アイアンで練習したほうがいい。効率の良い現代的な練習法とは?

石井良介のゴルフ・すべらない話:第9回

2024/01/31 ゴルフサプリ編集部



“試打る人”・石井良介。最新クラブを試打し、コメントするカリスマ・試打職人として知られる。だが、石井良介は試打職人である前に、ティーチングプロであり、ゴルフが大好きな一人の人間である。石井良介は、普段どんなことを考えているのか、あんなことやこんなことに対してどう思っているのか。試打記事では見えてこない、石井良介の一面を一人語りという形でお届けする連載企画「石井良介のゴルフ・すべらない話」をどうぞ。第9回のテーマは「効率の良い“現代的な練習”」です。

写真/ゴルフサプリ編集部

いまやスマホに声を掛ければすぐに電話がかけられる時代。おじいちゃんが孫に「受話器を上げて10円玉を入れてダイヤルを回して……」と教えても、ほとんど役に立たなくなってしまいました。

このようなミスマッチをいまだに抱えているのがゴルフ界です。「頭を動かすな」、「ワキを締めろ」、「手を使うな」、「上から打ち込め」と教え、それでミスしたら「いまのは力んだから」となる(笑)。

先日、ツアープロコーチの奥嶋誠昭さんと話している中で「自分たちが学生時代にやっていた練習で、今もやっていることはある?」と聞いたら、奥嶋さんはないと言っていました。僕も同感です。もちろん基礎的な練習についてはその限りではないけれど、悪いところを直そうとしてやっていたことについては、むしろ邪魔になってしまうことが多いという印象です。

無理もありません。当時は「クラブを上から入れろ」と言われても、何度の角度で入れるのがいいのか誰一人答えられませんでしたから。でも、この10年でスイング解析技術が普及して、見えなかった部分の可視化が進みました。これにより、どこをどうすればいいかが具体的にわかるようになって練習効率が飛躍的に上がりました。若いプロたちが猛烈に飛ぶのは、道具やトレーニングの進化によるものだけではない。体力で飛ぶんだったら20年前の大学生が300ヤード飛んでもおかしくなかったわけですからね。

また、日本のツアー界には、勝てるのは30歳過ぎてとからとか、経験を積まなきゃダメだとか言われた時代が長くありましたが、いまは最先端の知識があって体がバンバン動く若手選手におじさんは勝てません。明らかにパワーが経験や技術を凌駕していて、なおかつそういう子たちがカリキュラムで経験も積んでいる。ゴルフそのものが大きく変わっていると言っていいでしょう。

道具の変化もしかり。昔よりは道具が人間に近寄ってきていると思いますが、ゴルフが道具を使うゲームである以上、与えたれた道具で真っすぐ打とうとするのが我々のスイングなので、やはり道具の特性を知ることは重要です。アニメの『パーマン』(古いか!?)で出てきた自分のコピーロボットが2つあって、1つはボールがつかまらないクラブ、もう1つはつかまるクラブでゴルフを始めたらスイングは真逆になるでしょう。ただし、打感や打音は好みでいい。オールドゴルファーは打感にこだわる人が多いですが、中空のクラブでゴルフを覚えたら、それが打感の基準になるわけで感じるままでいいんです。