PXGの新作も“10Kオーバー”。でも、売りはそこじゃない!?
今年のドライバーは慣性モーメント10000g・㎠を超える『10K』がキーワードになりつつあります。1月24日に発売されたPXGの新ドライバー『PXG Black OPS』も10Kを実現していますが、本当の売りはそこではないそうです。
写真/ゴルフサプリ編集部
「今回の開発で1番大切にしたことは飛距離性能を一切犠牲にすることなく、寛容性を高めることです。今までのドライバーは飛距離と寛容性がトレードオフの関係にありました。トレードオフとはどちらかを良くすると、もう一方が失われるということ。ドライバーで言えば、ボールスピードを上げようとすれば低スピンになって寛容性が悪くなるというのが常識でした」
―新作『PXG Black OPS』ではどうやって、その壁を打ち破ったのですか?
「まずフェースには新しいチタン素材を作っています。この先進素材はフェースのどこで打ったときでも効率的なエネルギーをボールに伝えることができるので、ミスヒットしたときでもボール初速をロスしません。それが飛距離アップを叶えてくれます。このチタン素材は硬いけど、軟らかさがあるという独特の性質をもっています」
―寛容性については?
「まず、クラウンとソールにはすごく軽量なカーボンファイバーを使用することで、自由に使えるウェイトを少しでも多く確保しました。そのウェイトを活用することで重心ポジションをより低く、後方に持ってくることができました。結果的にはPXG史上、最も慣性モーメントが大きいドライバーになっています。特に縦方向の慣性モーメントが大幅に上がりました」