1. TOP メニュー
  2. HOTニュース
  3. PXGの新作も“10Kオーバー”。でも、売りはそこじゃない!?

PXGの新作も“10Kオーバー”。でも、売りはそこじゃない!?

2024/02/06 ゴルフサプリ編集部

PXG Black OPS

今年のドライバーは慣性モーメント10000g・㎠を超える『10K』がキーワードになりつつあります。1月24日に発売されたPXGの新ドライバー『PXG Black OPS』も10Kを実現していますが、本当の売りはそこではないそうです。

写真/ゴルフサプリ編集部

追求したのは、飛距離を一切犠牲にすることなく、寛容性を高めたヘッド

PXG Black OPS

PXGは普通のゴルフメーカーではありません。2013年に起業家で熱狂的なゴルフ愛好家のボブ・パーソンズ氏が設立した新興メーカー。ビリオネアの大富豪でもあるパーソンズ氏の創業理念は「開発コストや時間にこだわらず、これまでにない最高のゴルフクラブを作りたい」というもの。その理念と自分の名前を組み合わせてPXG(Parsons Xtreme Golf)という社名にしたそうです。

これまでドライバーは『GENシリーズ』を6代続けてきましたが、今年は『Black OPS』という新ブランドを発表。その特徴について、PXG本社の開発部門でウッドカテゴリーのディレクターをつとめるCALEB KROLOFF氏に話を聞きました。

「今回の開発で1番大切にしたことは飛距離性能を一切犠牲にすることなく、寛容性を高めることです。今までのドライバーは飛距離と寛容性がトレードオフの関係にありました。トレードオフとはどちらかを良くすると、もう一方が失われるということ。ドライバーで言えば、ボールスピードを上げようとすれば低スピンになって寛容性が悪くなるというのが常識でした」

―新作『PXG Black OPS』ではどうやって、その壁を打ち破ったのですか?

「まずフェースには新しいチタン素材を作っています。この先進素材はフェースのどこで打ったときでも効率的なエネルギーをボールに伝えることができるので、ミスヒットしたときでもボール初速をロスしません。それが飛距離アップを叶えてくれます。このチタン素材は硬いけど、軟らかさがあるという独特の性質をもっています」

―寛容性については?
「まず、クラウンとソールにはすごく軽量なカーボンファイバーを使用することで、自由に使えるウェイトを少しでも多く確保しました。そのウェイトを活用することで重心ポジションをより低く、後方に持ってくることができました。結果的にはPXG史上、最も慣性モーメントが大きいドライバーになっています。特に縦方向の慣性モーメントが大幅に上がりました」

CALEB KROLOFF氏

―今年は10Kと呼ばれる高慣性モーメントのドライバーが話題になっていますが…
「『PXG Black OPS』はウェイトがスタンダードポジションで約9600g・㎠の慣性モーメントがあり、ウェイトを交換することで10000 g・㎠を超えるヘッドになります。すでに発表された2社よりも大きい慣性モーメントにすることも可能です。ただし、PXGが1番重視しているのはそこではありません」

―1番重視していることは?
「フィッティングです。フィッティングを通して一人一人のゴルファーに最高のゴルフクラブを提供することです。スタンダードのウェイトは取り替え可能な2.5グラムと12.5グラムの2つですが、追加で2.5グラム、5グラム、7.5グラム、10グラム、12.5グラム、15グラム、17.5グラム、20グラムのウェイトを選択できます。もちろん、フィッティングを通して、その人のスイングに合ったシャフトを選んでもらうことも大切です」

PXGはドライバーだけでなく、フェアウェイウッドやハイブリッドもカスタムフィッティングを重視している。そして新作の『PXG Black OPS』に関しては世界のトッププレーヤーも試合で使いはじめて好感触を得ている。

昨年のPGAツアーでルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得したエリック・コールは「やさしさとスピードのバランスが素晴らしい。このドライバーに変えたら、スピードと安定感、オフセンターショットのパフォーマンスの向上を実感しました。上から見た時の見え方も素晴らしく、ツアーでも自信を持って打つことができます」と語っています。

また昨年は女子のメジャータイトルを獲得したセリーヌ・ブティエはハイブリッドを絶賛。
「今シーズンこのクラブをバッグに入れて試合に出場するのが楽しみです」 とコメントしています。

PXG Black OPS

今年のドライバー市場は「10K」がトレンドワードになりそうだが、PXGは10Kカテゴリーでも独自の魅力を発揮しそうです。

PXGは今回、メディア向けにフィッティング体験会を実施してくれました。トラックマンで弾道データを計測したのですが、私の場合、フィッティングをする前に打った飛距離が217ヤード(ボールスピード58.7m/s)。しかし、ウェイトを調整して、さらにシャフトを交換してもらったら232ヤード(ボールスピード60.2m/s)と大幅に飛距離が伸びました。これが、PXGの本当の売りなのでしょう。

2024年最新ドライバーおすすめ人気ランキング|中古の売れ筋も!

2024年最新のドライバーおすすめ人気ランキングを発表!ゴルフ初心者・中級者はもちろん、上級者からも人気のドライバー全20...

あわせて読みたい

【2024年】ゴルフ中古ドライバーおすすめ人気ランキング10選

この記事では、初心者ゴルファーにもおすすめの中古ドライバーをランキング形式で紹介します。 中古品を購入するメリット...

あわせて読みたい

「PXG GEN6アイアン」にダブルブラックとダブルクロームの新カラーが仲間入り!いや~カッコエエわ

PXG Japan合同会社は、フラッグシップモデルの「GEN6アイアン」シリーズに2つの新しいカラーを発表する。

あわせて読みたい

打音もさらに良くなった「Qi10 シリーズ ドライバー」は優れた飛距離性能はそのままに、あきらかにミスヒットに強くやさしくなった!

2月2日に発売がスタートする「Qi10 シリーズ ドライバー」3本をコースに持ち込んで、徹底的にレポートする。 写真/ゴルフ...

あわせて読みたい