ヘッドのトゥ側を浮かせてアドレス。アイアンのシャンクはコレで解決!
吉本巧が解決してきた「生徒さんによくあるゴルフの悩み」Case.01

若くして単身アメリカに渡り、ジュニア、大学、ミニツアーなどで腕を磨いたのちにコーチとなった吉本巧。彼がこれまでアマチュアに多く相談されてきたことを披露し、その原因と解決策を教える新シリーズがスタート。お悩みを共有できる人はもちろん、向上心をもってゴルフに取り組むあなたにも役に立つこと間違いなし。第1回のテーマはアマチュアによくあるヒールヒット。ひどいとアイアンのシャンクをも誘発する怖いミスに効く処方を教えてもらおう。
写真/相田克己
アマチュアの方のショットでよくあるヒールヒット。フェースの芯を外れてヒール側に当たるミスショットです。ドライバーの場合は、おおむね飛距離をロスする程度でとどまりますが、アイアンの場合は、基本的にヒール側が前に出てボールに当たる。つまりフェースが開いた状態でヒールヒットしますからシャンクになりかねません。
こういった症状を止めようと、みんなスイングに手を加えてしまうのですが、実際のところヒールヒットのほとんどは、スイングではなくアドレスに問題があります。言い換えると、ヒールヒットするのは、スイングに伴ってクラブがどう動くのかを理解していないから、ということになります。
アマチュアの方のほとんどは、アドレスでアイアンのソールを地面にペタッとつけています。そうしなければいけないと考えている人も多いでしょう。
実はこれが大きな間違いで、ショットのアドレスでは、絶対にトゥ側を浮かせておかなければいけません。中にはすでにトゥ側を浮かせて構えている人もいるかもしれませんが、そんな人でも大抵は浮かせ方が足りません。その意味ではアマチュアゴルファーの9割はトゥ側を浮かせていないと言っても過言ではないのです。