再現性の高いスイングは「3椎」を意識!日常生活でのスマホとデスクワークがもたらすスイング動作への影響

みんなの胸郭コンディショニング【第2回】

2024/03/17 ゴルフサプリ編集部



みやざわ整骨院院長・ツアーコーチ兼プロトレーナーの宮澤大助氏が提唱する「THPソリューション」。胸椎と骨盤のバランスを整えることでゴルフの上達を促す。今回は「胸椎」の意識で変わるスイングのお話。

GOLF TODAY本誌 No.621 80ページより
写真/Getty Images

「ゴルフの場合、骨盤を基準に体をヒネり、トップの形を作ります。ところでみなさんは、どこを意識してカラダを捻転していますか?レッスン等で「もっと肩を回して」と言われるかと思いますが、実はこのカラダのヒネりは肩でなくもっと下、胸椎の回旋によって生み出されているのです」(宮澤氏)

スイングのパワーを生み出す肩と腰の捻転差だが、解剖学上、腰椎の回旋角度は約5度、胸椎は約35度といわれている。それだけにカラダをヒネる回旋動作は、胸椎の動きが大きく関係しているのがわかる。

「胸椎が硬くなるとスイング時の捻転差が生まれにくくなるだけではありません。実はアドレス時における下半身の安定感にも影響を及ぼします。さらにゴルフスイングでは皆さんご存知の通り、手先ではなく体の大きな筋肉を使わなければなりません。

体の中枢(胸郭・体幹)からのパワーを抹消に伝えようとするとき、足の筋肉の動きも不可欠ですが、胸椎の可動が少ない状態で地面反力を使う動きをしてしまうと体は起き上がり、手元が浮いてしまいます。つまりミスが起こる状態でボールをヒットしているということです。胸郭の動きが悪くなっているからこそ生まれるミスなのです」(宮澤氏)