宮里藍も弾道の強さを高く評価した「ツアーステージ V10」の継承される技術とは?
【第38回】商品開発はドラマ!藍ちゃんの「最飛び(もっとび)」CMでおなじみ!アマチュアでも飛んで止まる“第3のボール”先駆者
ゴルフメーカーの商品開発におけるドラマチックな業界裏話を、メーカー勤務経験のフリーライター・嶋崎平人が語る連載企画。今回はツアーステージ V10(ブリヂストンスポーツ)が主役のストーリー。
GOLF TODAY本誌 No.621/70〜71ページより
写真/ゴルフトゥデイ編集部 取材・文/嶋崎平人
そして、2008年発売の2代目は「弾丸ライナー」がキーワード。教室で宮里藍が先生役となり当時読売巨人軍の弾丸ライナーで有名だった淡口選手が出演していたものだ。こうして“藍ちゃん”をキャラクターに採用したことも後押しとなり、「V10」はヒット商品に。ショップやユーザーからも「大きく飛ぶのに、スピンもしっかりかかる」とコンセプト通りの高い評価を受けた。
2016年の6代目「BRIDGESTONE GOLF TOUR B V10」までの、累計の出荷数は、なんと500万ダース!このヒットを支えたのは、生産が難しい新しい材料や構造の開発とともに挑戦した生産部門の支えがあったことは間違いない。
V10で培われた多くのアマチュアに適した大きな飛びと適度なスピンを生み出す技術は、最新の「TOUR B JGR」にも、脈々と引き継がれている。