モーダスとNSプロとDGの違い説明できる? スチールシャフトについて知っておきたいこと【吉本巧のゴルフギア教室】

吉本巧のゴルフギア教室 第2回

2024/02/17 ゴルフサプリ編集部



毎年たくさんの新しいギアがデビューするゴルフマーケットで自分に合った一品を選ぶのは至難の業。噂に流され手を出したら大失敗! という話もよく耳にする。安い買い物ではないだけに、セレクトミスは絶対避けたいところだ。こんな状況で役に立つのは正しい知識。道具はもちろんゴルフのテクニックについて正しく理解していれば惑わされない。ということで生まれた、ゴルフのメカニズムに精通したコーチ・吉本巧がギア目線から森羅万象を解説するこの企画。第2回のテーマはアイアンとのコンビには欠かせないスチールシャフトだ。

写真/ゴルフサプリ編集部

ゴルフクラブのシャフトはスチールとカーボンがベース。今回はスチールシャフトについてお話したいと思います。

スチールとカーボンを比べた場合に、特性がわかりやすいのは圧倒的にスチールです。それこそ無限大に作れるカーボンは汎用性がとても広いですが、そうなると特性も細分化されるため、ある意味、その性格がわかりにくくなります。コントロール性が求められるアイアンにスチールシャフトが使われてきたことが多いのはそのためです。

例えばアイアンを選ぶ場合、使うヘッドが決まっていたら、次にクラブの全体重量を決めますが、これはイコール、シャフト選びと考えていいでしょう。軽量化が進んでいるスチールシャフトですが、平均的には110グラム台くらい。そこからスタートして、ちょっと重めの120グラム台、ちょっと軽い100グラム台と試して選んでいくのが一番いいと思います。

ちなみに、私がアマチュアの方にクラブを選んでもらう場合には、ミドルアイアンからのフィッティングをおすすめしています。ドライバーからフィッティングする人もいるようですが、末端のクラブからやっちゃダメ。ウェッジからやるのもNGというのが私の考え。クラブセットの真ん中あたりになるミドルアイアンの重量が決まれば、その流れでドライバーからウェッジまで決まっていきます。アイアンの次にドライバーを決めれば、その間を埋めるユーティリティやフェアウェイウッドの重量も自然と決まっていく。最後はウェッジを決めればいいのでシンプルなんです。