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【決定版】クラブ14本の選び方と組み合わせ方【後編】

【ダグ三瓶・クラブ選びの超知識】

2025/08/10 ゴルフサプリ編集部

クラブセッティングを作り上げる際の大事なポイントの総集編。今回はウェッジとパターについて!

前回はドライバーとアイアンについてコースで役立つクラブ選びのまとめをお話ししました。

【決定版】クラブ14本の選び方と組み合わせ方【前編】

何回かに渡ってクラブセッティングを作り上げる際の大事なポイントをお届けしてきたこの連載。よりわかりやすく、大事な要点...

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3.グリーン回り

今回は、続いて、グリーン周りのショットのお話に移りましょう。
ほとんどの方がウェッジを想像すると思いますのでまずはウェッジから考えて行きましょう。
グリーン周りのショットで求められる結果は何でしょう?
それは、やはり、次打でパッティングができるところに運ぶことでしょう。
かつ、そのパッティングがなるべく2パットで終わりやすいところに置きたいですよね!
アマチュアの場合ですと、どうでしょう?1ピンくらい(最大でも5m以内)には置きたいでしょうか。そして、打つ場所もセカンドショットよりもさらにシビアになりやすいですよね!
セカンドショットでミスしたからそこにいることが多いので、どうしても、意図したところには行きにくいです。
バンカーだったり、深いラフだったり、大きな傾斜に止まることもあるでしょう。
そうなると、やはり、そういった場所からに特化したものを入れておいた方が良いとなります。

先日、バンカー用のお話をしましたので、ラフから打ちやすいものも入れておくのが良いかもしれませんが、実は、深いラフ用は、バンカー用のサンドウェッジが併用できます。
このサンド専用ウェッジは逆目などでも、有効でしょう。

今度は逆に、硬いコンディション。ベアグランドや硬いバンカーなど用も用意しても良いかもしれませんね。こちらは、サンド用とは逆にバンスの少ないものでも良いでしょう。
かつロフトも寝ていても良いかもしれません。58度や60度くらいでローバウンスをセッティングできるとよいかもしれませんね!

そういったクラブを組み合わせていくことで、いろいろなライコンディションに対応できるように準備しておきましょう!

ハイロフトのローバウンスモデルを「ベアグランドや硬いバンカー専用」として入れておくとラク。

4.グリーン上

最後にパターのお話をしておきましょう。
パターに求められる最も重要な要素は何でしょう?
それは、1m以内を成功率が高いもので、かつ、距離感を出せるものとなるでしょう
その両方が求められるのがパター選びの難しいところかもしれませんね。

まっすぐに1mくらいを入れるだけだと、どうしても、大きくて重めヘッドで、多少のミスでもまっすぐに出てくれる物を選びがちですが、ですが、パッティングは様々な距離を打ちます。
それをコントロールするためには、ヘッドスピードをコントロールしなくてはなりません。
距離感は、振り幅で!という方も少なくないと思いますが、それも結局はヘッドスピードをコントロールしていることとなります。となると、大きくて重めのヘッドでは、なかなか難しくなるのではないでしょうか?

以前、グリーン周りのウェッジのところでも申し上げた様に、ヘッドスピードをコントロールするには、ヘッドは軽い方がよいです。

現在最も多いパターのヘッド重量は350g前後でしょうか? これだと、コントロールするにはかなりの力が要ると考えています。

最も多いサンドウェッジのヘッド重量は300g前後です。
ウェッジとパターでは打つ距離に差がありますが、50gも差があるのはさすがに開きすぎでは? と考えています。

パターは一般的に重い方が良い。というのは間違っていないですが、ご自身のクラブセッティングの中で、一番重ければ良い、と考えて欲しいです。
そうなると、現状では、パターは重すぎる人が多いと考えています。

ウエイト調整のできるものも増えていますので、軽いものもお試しください。

重たいものを動かすためには、一定以上の力が必要です。力がめいっぱい入った状態で、物を制御するのはなかなか難しいです。重くて動かすことに精一杯だと、スピードをコントロールすることは無理ですよね!一度動きだした物体には慣性の法則が働きますので、スピードを制御するためにはさらに力が必要です。

たとえば、下りの繊細なラインなどを打つ際には、ヘッドをそーっと動かしたいですよね!その時に、余計な力が入ってしまったら? そーっと球を飛ばすことは難しいのではないでしょうか?そうならないためにも、ヘッドを軽じるようにして、微妙なタッチが出せるようにしてみてはいかがでしょうか?

また、実はロフト角も重要です。
一般営業のゴルフ場では、9フィートくらいの速さが出ていれば、十分な速さです。その場合の芝の刈高は、結構ある場合があります。そうなると、ボールは皆さんが考えているよりも沈んでいることが多いです。となると、パターのロフトは4度以上あった方が良いと考えていただけると嬉しいです。

それから、シャフトやグリップも大事です。この辺りも、もう少し広げて書いていきたいので、こちらのほうも次回以降とさせてください。


いかがでしょうか?

現在お使いのクラブを今一度見ていただき、上記の様に目的に沿った働きをするものになっているかどうか、確認してみてください。もし、何か不安のあるものがあるのであれば、思い切って、ラウンドには持っていかずに置いていきましょう

そして、そのクラブに対する不安要素を取り除くように調整をしてみてください。やはり、そこには、プロの目が必要かもしれません。是非、フィッターの方や、よく行かれるゴルフショップなどで相談してみてください!

自信を持ってコースに臨めるようにすることが、スコアアップの第一歩です!


ダグ・三瓶(だぐ・みかめ) ブリヂストンスポーツ、アクシネット ジャパン インクと日米2つの大手メーカーに所属。その中でクラブ開発、ツアー担当、マーケティング、フィッティングなどを担当。ツアーレップ時代にはあのボブ・ボーケイ氏に日本で唯一の弟子と認められていた。現在、フリーとなり迷い多きアマチュアゴルファーにアドバイスを送ってくれることとなった。

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