「ダウンブロー」は和製英語って知ってた? ついでに上から打ち込むってイメージも間違いです

ベン・ホーガンを先生に!森プロが解説する『アイアンが際立つ!強いアレンジの作り方』【第20回】

2024/04/18 ゴルフトゥデイ 編集部



切れ味鋭いアイアンショットを放つには上からヘッドを打ち込んでいくイメージが強いが、ホーガンのボール位置はウェッジでも左足寄り。緩やかな入射角でもターフをしっかり削れるダウンブローの秘訣は、バウンスの使い方にある。
GOLF TODAY本誌 No.622 51~55ページより
イラスト/久我修一 取材協力/東京ゴルフスタジオ 取材・構成・文/戸川 景 撮影/圓岡紀夫

「ソリッドな力強いインパクトを求めるならダウンブロー。確かにその通りですが、ダウンブロー=上から打ち込む、というイメージは間違いです」と森プロ。

元々「ダウンブロー」は和製英語で、「ディセンディング(下降しつつある)ブロー」という表現が欧米では一般的だ。

「ヘッド軌道は、飛行機が軟着陸するような緩やかなイメージが正解で、インパクトゾーンはほぼレベルブロー=払い打ちで良いです。打ち込みすぎず、地面の状態や芝の影響が少ないほど、打ち出し角やスピン量も変わりにくく、弾道が安定するようになります」

このことから、ターフが厚く、長く削れるのはNGだという。

「ホーガンのショットもスピンの効いた低弾道だったことから、上から打ち込むイメージが強いようですが、実際は振り抜き重視のほぼレベルブロー。だから、ボール位置も常に左足寄りでした」