アプローチは「肩だけスクエアに構える」と上手くなる!【勝又優美・アマチュアの悩み解決】
JLPGAティーチングプロ・勝又優美が解決してきた「生徒さんから相談が多いゴルフの悩み」Case.10
やさしくてわかりやすい指導で安定した人気を誇る勝又優美プロが、これまでに多く相談されてきたアマチュアのお悩みを披露。その原因と解決策を教えるシリーズ。今回のお悩みはアプローチのダフりとトップ。とりわけ、やらかすとメンタルに響く、花道をはじめとする絶好のライで起こるダフり、トップの直し方を教えてもらう。一度ダフると次はトップ、トップを嫌えばダフりと迷宮にハマりがちだが、その原因はストロークよりもアドレスにあることが多いという。
写真/相田克己
今回から2回続けてアプローチがテーマです。1回目はアマチュアの方にはよくある、花道などいいライからのダフりとトップです。40歳でキャリア8年のTさんもこの症状に悩まされていました。絶好のライから狙ったり、逆に慎重になりすぎてミスしていたのかと思いきや、いつまで経っても直らない。チャンスでダフりやトップが出るとメンタルもやられるので修正したいとの相談でした。
Tさんのアドレスを拝見すると、すぐにおかしなところが見つかりました。ショットと同じように、アドレスで体がやや右に傾いていたのです。ご本人は何の違和感もなくショットの延長線上で構えていたようですが、実はこれが間違いだったのです。
アドレスで体を右に傾けてしまうと、下半身に対して上半身が右にある感じになります。当然、体の右サイドが下がった構えになりますから普通に振ったらヘッドが手前に落ちてダフり、それを嫌がるとすくい打ちになってトップするという悪循環になっていました。さらにダフりたくないからとボールを右寄りに置いていたTさん。それによって右への傾きがさらに大きくなり右に置いたボールでさえトップしていたのです。