飛距離が約1割もアップするって本当!?専門家がオススメする「ダイナミックストレッチ」とは?
みんなの胸郭コンディショニング【第4回】
みやざわ整骨院院長・ツアーコーチ兼プロトレーナーの宮澤大助氏が提唱する「THPソリューション」。胸椎と骨盤のバランスを整えることでゴルフの上達を促す。今回は今回は一般人のトレーニングについて。
GOLF TODAY本誌 No.623/80ページより
写真/Getty Images
健康寿命を考えたうえで、できることならゴルフを長く続けたい! と思っているゴルファーから多くの相談を受けるという宮澤氏。
「何らかの理由でゴルフを諦めてしまった人達にほかに運動をしているか、と聞いてみると答えるのは『下半身の筋肉が落ちたから毎日1時間は歩く様にしている』、『腰が痛いから筋力をつけるためにスポーツクラブに通っている』など。体力が落ちた、筋力が落ちてしまったと感じ、過度に体を動かそうとしているようにも感じます」(宮澤氏)
しかし、“新たに”筋力をつけなくとも身体能力を維持し、ゴルフが続けられる方法があるという。
「スイングに必要な主要筋は幾つか有りますが、仮に1本の筋腹に筋繊維が100本有ると仮定しましょう。そのなかで実際に使われているのは約6割強、6割の筋繊維しか動員されてないのが現実です。プロゴルファーは毎日スイングをしているので同じ筋力だとしても筋繊維100本中約7〜8割の筋動員が有ります。その証拠にヘッドスピードも速いですよね。そうです、トレーニングで筋力をアップしなくてもストレッチによってこの動員数を増やすことができるのです」(宮澤氏)
硬くなった体でストレッチをすると、最初は硬く伸ばすと痛みを感じるが、徐々に伸ばされる筋繊維の動員数が増えていく。痛くなくなると「動きや体勢に慣れた」と思いがちだが、これは慣れではなく動員が増えたことなのだ。
一般的にいわれる「ストレッチ」は筋肉を伸ばし柔軟性をアップさせる効果が高い。これらのことを「静的ストレッチ」という。