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飛距離が約1割もアップするって本当!?専門家がオススメする「ダイナミックストレッチ」とは?

みんなの胸郭コンディショニング【第4回】

2024/05/24 ゴルフトゥデイ 編集部

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みやざわ整骨院院長・ツアーコーチ兼プロトレーナーの宮澤大助氏が提唱する「THPソリューション」。胸椎と骨盤のバランスを整えることでゴルフの上達を促す。今回は今回は一般人のトレーニングについて。

GOLF TODAY本誌 No.623 80ページより
写真/Getty Images

筋繊維の動員数を上げろ! 筋トレしなくてもパワーアップできる

筋力をつけずに生かす割合を上げる

健康寿命を考えたうえで、できることならゴルフを長く続けたい! と思っているゴルファーから多くの相談を受けるという宮澤氏。

「何らかの理由でゴルフを諦めてしまった人達にほかに運動をしているか、と聞いてみると答えるのは『下半身の筋肉が落ちたから毎日1時間は歩く様にしている』、『腰が痛いから筋力をつけるためにスポーツクラブに通っている』など。体力が落ちた、筋力が落ちてしまったと感じ、過度に体を動かそうとしているようにも感じます」(宮澤氏)

しかし、“新たに”筋力をつけなくとも身体能力を維持し、ゴルフが続けられる方法があるという。

「スイングに必要な主要筋は幾つか有りますが、仮に1本の筋腹に筋繊維が100本有ると仮定しましょう。そのなかで実際に使われているのは約6割強、6割の筋繊維しか動員されてないのが現実です。プロゴルファーは毎日スイングをしているので同じ筋力だとしても筋繊維100本中約7〜8割の筋動員が有ります。その証拠にヘッドスピードも速いですよね。そうです、トレーニングで筋力をアップしなくてもストレッチによってこの動員数を増やすことができるのです」(宮澤氏)

硬くなった体でストレッチをすると、最初は硬く伸ばすと痛みを感じるが、徐々に伸ばされる筋繊維の動員数が増えていく。痛くなくなると「動きや体勢に慣れた」と思いがちだが、これは慣れではなく動員が増えたことなのだ。

一般的にいわれる「ストレッチ」は筋肉を伸ばし柔軟性をアップさせる効果が高い。これらのことを「静的ストレッチ」という。

いくつになってもマキロイみたいに振りたい

ゴルファーの目標はいくつになっても飛距離、体が硬くても美しいスイング。それを目指してトレーニングしても三日坊主になったり、ケガをしてしまったり……。
ゴルファーの目標はいくつになっても飛距離、体が硬くても美しいスイング。それを目指してトレーニングしても三日坊主になったり、ケガをしてしまったり……。

もうひとつやってもらいたいというのが、リズミカルに動きを伴って行う「ダイナミックストレッチ」と呼ばれる動的ストレッチ。この2つのストレッチを行うことが「動員数」を増やすには最適。

「スイング前にダイナミックストレッチをして筋可動を上げ、筋動員数を増やして上げれば、プロ選手で約0.3〜0.5パーセントの最大飛距離、一般の人では約0.7〜14パーセントの飛距離アップにつながります。飛距離だけであれば、クラブを反対に持ち連続してスイングをする! なるべく速く振る! この連続して速く振る練習で十分距離は伸びます。筋繊維の動員も増えますのでオススメです」(宮澤氏)

無理な歩行をしたり、トレーニングをしたりしなくても筋繊維の動員数を増やしてあげれば、現状より筋は強くなる。とくにアマチュアゴルファーは無理な目標設定や無理なトレーニングなどで返って体を痛める人も少なくない。プロでも3月の開幕まではコンディションの調整に力を入れ、来シーズンの準備を怠っていない。

「体も電化製品と同じ消耗品であります。一生使えるものでもありません!」(宮澤氏)

鍛えるだけが飛距離アップの方法だけではないのだ。

クラブを逆さに持って高速連続素振り

一般のアマチュアゴルファーならヘッドスピードを上げるために筋トレをするのではなく、クラブを逆さにもって連続素振り。なるべく速く振るようにすれば、「振り」に必要な筋肉への動員数を増やすことができる。
一般のアマチュアゴルファーならヘッドスピードを上げるために筋トレをするのではなく、クラブを逆さにもって連続素振り。なるべく速く振るようにすれば、「振り」に必要な筋肉への動員数を増やすことができる。

宮澤大助

宮澤大助

治療家・プロコーチ
牧野裕、芹澤大介や女子プロ、野球選手からJリーガー・相撲力士と様々な競技のプロ選手達の治療からトレーニングを指導。

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