トッププロのスコアを作る2本のクラブとは?【鹿又さんの米ツアー最新ギアレポート】
マスターズへGOLF TODAYの特派記者としてオーガスタへ向かったクラフトマン・鹿又芳典氏。彼が本場米ツアーで見た最新のギアをレポートする。
まず鹿又氏の目を引いたのは「守りのクラブ」、60度のウェッジだ。一般のアマチュアゴルファーには使いこなすのが難しいとされるこのクラブだが、数年前からUSPGAツアーを戦う選手たちにとっては必需品となっている。
「マスターズではトップ20に入ったプロのクラブを見ましたが、60度のウェッジが入っていなかったのは12位タイのマシュー・パホンだけ。この60度のウェッジの使い方もポイントでロブウェッジとして高い球を打つだけではなく、手前にワンクッション、ツークッションさせて使うようなゴルフをしていました。グリーンを外したときにスコアを落とさないためのカギとなるのが60度のウェッジなのです」と鹿又氏。
60度のウェッジと聞けばフワリと浮かした高い弾道でピンを狙ったり、深いラフから空振り覚悟でゆっくりとフルショットするプロたちをイメージするが、米ツアーのプロたちの使い方はそれだけではなかった。とにかくピンチを切り抜けるための必殺の1本なのだ。