中・長尺パターで禁止されているのは「アンカリング」 ところでソレなんのこと?
知っていると得するルール&マナー
2016年1月1日に、アンカリングの規制が導入され、パターを身体の一部に固定して打つと2打罰というルールが加わりました。それ以降、中・長尺パターも見かけなくなりましたが、禁止されたのはアンカリングのみ。中・長尺パターは“健在”ですよ。
写真/ゴルフサプリ編集部
一時期は、ツアープロの間でも流行した中・長尺パター。特に、ゴルフ経験が長くなると必ず罹るといわれた“パターイップス”の経験者が大勢いたシニアツーでは大いにもてはやされ、一般的な短尺パターを使っている選手を探ほうが難しいという時代もありました。
ところが2016年1月1日にアンカリングを規制するルールが誕生したことにより、一気にブームが去りました。
このアンカリングというのは、身体の一部にクラブを固定して(例えばグリップエンドを胸やお腹に付ける)、そこを支点としてストロークすることです。
規制理由は、「本来、手に握ったクラブでボールを打つのがゴルフ。アンカリングを認めると、その本質が崩れてしまう」ということらしいですが、2013年のマスターズチャンピオンで、世界ランク1位にも上り詰めたこともあるアダム・スコットや、中尺パターを使って初めてメジャーを制した(2011年全米プロ選手権)キーガン・ブラッドリーなど、このスタイルでパッティングをする選手が大活躍したため、アンカリングが規制されたといわれています。
ただし、規制されたのは、アンカリングのみ。中・長尺パターが使用禁止になったわけではありません。だから、プライベートゴルフはもちろんのこと、公式競技でも使うことは可能です。
現に、大幅に減ったとはいえ、ツアープロの中でも中・長尺パターを使っている選手は今でもいます。