バックスイングでは軽く息を吸って切り返しから息を止める!HSアップのコツを解説
みんなの胸郭コンディショニング【第6回】
ゴルフどころか、日常生活においてもいかに胸郭、胸椎のバランスを保つことが重要か、この連載を通じてわかってきた。では実際にどうすれば、このコンディショニングを整えることができるのだろうか?
GOLF TODAY本誌 No.625/80ページより
写真/相田克己 モデル/宮澤祐助プロ
胸郭とは12個の胸椎と12対の肋骨、ひとつの胸骨から形成されている。
「例えば息を吸うと上位肋骨は上に動きます。ですから息を止めてバックスイングすると上位肋骨は動きません。おそらくインパクトの時は多くの人は呼吸を止めているはずだと思います。となると、息を止めてテークバックをスタートさせると肋骨の上位転移が行われないままトップを迎えて切り返し、そしてインパクトを迎えるので、スイングが小さくなってヘッドスピードも上がりません。つまり自分の持っている力を出せていないのですね」(宮澤氏)
ゴルファーなら誰だって1ヤードでも遠くへ飛ばしたいもの。スイング中の呼吸ひとつでそれが可能になるというのだ。
バックスイングでは軽く息を吸って切り返しから息を止め、インパクトに向かう。そうすることで肋骨の最大のたわみが使える。
「このたわみが使えると、それと同時に肩甲骨のローテーションが使えるのですね。ゴルファーのみなさんが使う言葉で言うと、切り返しでクラブがインサイドから下りるようになる。たわみが使えずにこの部分を固めてしまうとローテーションが起きにくくなります。でも息を吸いながらクラブを上げると切り返しでローテーションが使えてインサイドからクラブが下りてくるようになります」(宮澤氏)