石川遼の“2年ぶりの優勝スイング”を解説!「頭を軸にして左肩と右肩を入れ替えるように肩を水平回転」
「ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ by サトウ食品」で2年ぶり通算19勝目を挙げた石川遼の、飛距離と方向性を両立したドライバースイングを解説する。
写真/相田克己
週末に行われた国内男子ツアー「ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ by サトウ食品」で通算19勝目を挙げた石川遼選手。
人気実力ともに男子のトッププレーヤーである彼のドライバーショットで、アマチュアのみなさんにぜひ注目してほしい点は、アドレス時の背骨の傾き(前傾角度)に対して肩を水平に回してスイングするところです。
水平に回転するとボールを中心にしたインパクト前後のクラブパスは理想的な「イン トゥイン」になる確率が大きくアップします。さらにドライバーショットにもっとも適したアタックアングル(入射角)を得やすくなり、レベルブローでボールをヒットすることができます。
しかし水平に回転せず、右肩が下がってしまうとクラブパスは極端な「インサイド アウト」になりやすく、また極端なアッパーブローになってしまうことが多々あります。同じように、右肩が上がって突っ込んでしまうとクラブパスは「アウトサイド イン」になりやすく、ダウンブローでヒットすることが増えてしまいます。
写真4の「P3」ポジションから写真12の「P9」ポジションにかけて、石川選手は頭を軸にして左肩と右肩を入れ替えるように回転させています。この“入れ替わる”ような動作があるため、スムーズに肩が水平に回るのです。
前述した右肩が下がったり、右肩が上がって突っ込んだりする動きは、アマチュアのみなさんによく見られるもので、改善の参考として、ぜひ石川選手の「入れ替わる」動き見習ってほしいと思います。