フックやヒッカケが出始めたら右手のグリップをチェック!【勝又優美・アマチュアの悩み解決】

LPGAティーチングプロ・勝又優美が解決してきた「生徒さんから相談が多いゴルフの悩み」Case.24

2024/06/25 ゴルフサプリ編集部



やさしくてわかりやすい指導で安定した人気の勝又優美プロが、これまでアマチュアに多く相談されてきたテーマを披露し、その原因と解決策を教えるシリーズ。共有できる人はもちろん、古向上心をもってゴルフに取り組むあなたにも役に立つこと請け合い。今回からはラウンドで突然出はじめたミスに対する応急処置法を紹介していきます。

今回はゴルフ歴19年、45歳のNさんの例を紹介します。平均スコアは90台半ば、典型的なアベレージゴルファーのNさんですが、今年になってドライバーをピンのG430に買い替えました。基本的にティショットは安定しましたが「突然ヒッカケ気味のフックが出るようになった」とのことなのでスイングを拝見させていただきました。

すると、普通に振れているうちはいいのですが、ちょっと力んで振るとフック系の球が出るようになりました。最近のドライバーは驚くほどスライスが出ませんが、逆に左への打球が増えています。Nさんもそのパターンのようでした。

気になったのはグリップ。そもそもNさんはややフック気味のグリップですが、飛ばそうとすると、その度合いが少しだけ深くなっていました。ただ、それ自体はOK。問題は右手で、すごく下から握る格好になっていたのです。

右手を下から握りすぎると、トップのポジションに行った時に右手首が甲側に折れる背屈が大きくなり、右手のひらでクラブを下から支える形になります。この時、クラブフェースは空を向きます。そのままハーフウェイダウンにくるとフェースは下を向きすぎて、インパクトではフェースが閉じてしまう。Nさんのフックはこのパターンで出ていたのです。