フックやヒッカケが出始めたら右手のグリップをチェック!【勝又優美・アマチュアの悩み解決】
LPGAティーチングプロ・勝又優美が解決してきた「生徒さんから相談が多いゴルフの悩み」Case.24
やさしくてわかりやすい指導で安定した人気の勝又優美プロが、これまでアマチュアに多く相談されてきたテーマを披露し、その原因と解決策を教えるシリーズ。共有できる人はもちろん、古向上心をもってゴルフに取り組むあなたにも役に立つこと請け合い。今回からはラウンドで突然出はじめたミスに対する応急処置法を紹介していきます。
右手を下から握りすぎるとフックが出やすくなる
今回はゴルフ歴19年、45歳のNさんの例を紹介します。平均スコアは90台半ば、典型的なアベレージゴルファーのNさんですが、今年になってドライバーをピンのG430に買い替えました。基本的にティショットは安定しましたが「突然ヒッカケ気味のフックが出るようになった」とのことなのでスイングを拝見させていただきました。
すると、普通に振れているうちはいいのですが、ちょっと力んで振るとフック系の球が出るようになりました。最近のドライバーは驚くほどスライスが出ませんが、逆に左への打球が増えています。Nさんもそのパターンのようでした。
気になったのはグリップ。そもそもNさんはややフック気味のグリップですが、飛ばそうとすると、その度合いが少しだけ深くなっていました。ただ、それ自体はOK。問題は右手で、すごく下から握る格好になっていたのです。
右手を下から握りすぎると、トップのポジションに行った時に右手首が甲側に折れる背屈が大きくなり、右手のひらでクラブを下から支える形になります。この時、クラブフェースは空を向きます。そのままハーフウェイダウンにくるとフェースは下を向きすぎて、インパクトではフェースが閉じてしまう。Nさんのフックはこのパターンで出ていたのです。
右手は真横からあてがうようにグリップするのが正解
これを直すには、そのものズバリ、右手の握り方を見直すことです。構えて左手をグリップしたら、正面にいる人と握手をするポジションに右手を置きます、右手のひらを目標に向ける感じですね。次に真横からあてがうようにしてグリップします。こうすると右手の指先、第一、第二関節でクラブを支える感じになります。
また、グリップした時に親指と人さし指の付け根でできるシワが右耳の方、顔の右サイドを指す形になります。右手がこうなっていればトップでフェースが空を向かず、ハーフウェイダウンではフェースが正面を向き、インパクトに向かって閉じていくのでフックが出ません。フック系のミスが出た場合、左手のことばかりが取り沙汰されますが、実は右手が重要。下から握っていないかチェックすることをおすすめします。
勝又優美
かつまた・ゆみ JLPGAティーチングプロA級。就職したホテルが所有するゴルフ場勤務となりゴルフをスタート。ゴルフを楽しむ人々にふれ、日本の大人たちを笑顔にしたいとティーチングプロの道に。2010年に認定ティーチングプロとなり13年には A級ライセンス取得。やさしくてきめ細やかな女性らしいレッスンで大人気。堀尾研仁氏主宰の「KEN HORIO GOLF ACADEMY」に所属。
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