まさか下着の上に着てたの!?間違いだらけのゴルフ レインウェアにご注意を!

ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が現場で感じたゴルフエッセイ【毒ゴルフ・薬ゴルフ】第111回

2024/07/01 ゴルフサプリ編集部 篠原嗣典



ゴルフの虜になってもうすぐ半世紀。年間試打ラウンド数は50回。四六時中ゴルフのことばかりを考えてしまうロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、コースや色々な現場で見聞きし、感じたことを書いたのが【毒ゴルフ・薬ゴルフ】です。大量に飲めば死んでしまう毒も、少量なら薬になることは、ゴルフにも通じるのです。

「こちらが乾燥室になっておりますので、お使いください」
雨ゴルフでレインウェアを着てクラブハウスに戻ってきたときに、コーススタッフは、けっこう明確に乾燥室を使う用に誘導します。
濡れたレインウェアを乾かすための施設が乾燥室で、普通は、キャディバッグ置き場の近くに設置されています。

ランチ休憩だとしても、食事している間に、少しでも乾いてくれれば、後半にもう一度着るときに不愉快な思いをしないで済むので、乾燥室を使うことは当たり前のルーチンになっています。

しかし、最近、それが通じないことが、時々あると聞きました。
「このままで、大丈夫です!」
と元気良く言いながら、レインウェアのままクラブハウスに行こうとする人がいるそうです。それも、一人ではなく、同伴者も一緒に。

スタッフは、必死に止めることになります。
乾燥室を薦めるのは、濡れたレインウェアでクラブハウスに入って、床を水浸しにしたり、椅子などをビショビショに濡らすマナー違反を防ぐという目的もあるからです。

「でも、脱いだら、オレ、下着だけのセミヌードなんですけど」
濡れたレインウェアでクラブハウスに入ろうとする人の多くが、このパターンだとか。
ゴルフウェアの上にレインウェアを着込んだのではなく、ウェアなしで、パンツなどの下着に直接、レインウェアを着ているから、彼らは脱ぐに脱げないのです。

実は、直近の3年間で、僕もダイレクトにレインウェアを着ている若者を何人も目撃しています。嘘だろう、と思いましたが、仲間同士で楽しそうにしているので、注意も出来ず、スルーしました。先輩がいない環境でゴルフをすると、こういう誤解が生む悲喜劇が生まれることがあります。

書くまでもなく、ゴルフ用のレインウェアは、ウェアの上に着る前提で作られています。