石川遼、2年ぶりの勝利は全米オープン対策が呼び込んだ?【データで見る勝利の秘密】
予選落ちに終わった全米オープンだったが、その対策が19勝目を呼んだ?
日本男子ツアー「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」は石川遼が逆転で優勝。2022年の「三井住友VISA太平洋マスターズ」以来となるツアー通算19勝目を挙げた。自身が実行委員長を務める選手会主催の大会での勝利は、その前週の「全米オープン」に向けた対策がプラスになった?
大会での石川は4日間通算の平均パット数が「1.6226」で6位。勝負所でよく決めていました。
それができたのは、試合前週の「全米オープン」に向けた練習が功を奏したといえそうです。開催コースのパインハーストは砲台グリーンが特徴。そのためグリーン周りからウェッジでアプローチして傾斜を上り切らないと元の場所まで戻ってきてしまう可能性もあります。
そこで石川は「25ヤードぐらいのアプローチでもパターで打とうと思っています。そのために長い距離を打つ練習もしています」と、メジャーを翌週に控えた宍戸ヒルズでの「BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」の際に話していました。
プロともなればどんなに長くても1パット圏内に寄せたいもの。
ですが25ヤードともなるとタッチや傾斜。芝目の読みをわずかでも誤ると、途中の傾斜などに負けてカップからどんどん離れていき、次のパットでものすごく距離が残ってしまいます。
それだけに慎重な読みと繊細なタッチが要求される練習を「全米オープン」に行く前から入念にしていたというわけです。