原英莉花がフェードボールに変えた! どこが一番改善された?
進化する技術「私流」トーナメントにおけるプロのコメントからテクニックを深掘り!VOL.22
原 英莉花のドライバー
6シーズン連続でのシード権獲得を目指す原英莉花。昨年は2度目の日本女子オープン制覇で存在感を示したが、今季は今一つ波に乗れていない。その状況を打破するために、ドライバーの球筋をドローボールからフェードボールに変えたとのこと。振り抜きが良くなり、方向性がアップしたというが、もう少し詳しい話を聞いてみよう。
GOLF TODAY本誌 No.626/124〜125ページより
撮影/相田克巳 撮影トーナメント/2024サロンパスカップ、ブリヂストンレディス
今年の春先、師匠である尾崎将司の自宅へ足を向けた原英莉花。そこで尾崎からどういう球を打ちたいのかという問いを投げかけられた。「ストレートボールです」と答えた原に、尾崎は「ストレートボールは一番難しい。フェードボールにするべきだ」と返した。
元々ドローボールを持ち球としていた原だが、以前から尾崎にフェードボールに変えるように言われていた。それを断り続けていたものの、ついにフェードボールに変えたという。
「ドローボールを打ち続けていた弊害が出ていたからです。ボールをどんどん内側に置くようになり、スタンスも右を向いていました」。
ドローボールは、一度目標の右へボールを打ち出すため、目標に対してはクローズスタンスに構える。さらに、ボールをつかまえたいので比較的内側にボールをセットする。原の場合、飛距離を欲しがったことで、その度合いが大きくなっていたわけだ。
「さらにボールに対してクラブヘッドをぶつけにいくような打ち方をしていたので、ボールの高さも安定しませんでした」と振り返る。