強いプロが使っていること!これが名器の条件の一つ!【トゥーロンさんと国際ギア会議】
ショーン・トゥーロンに聞いたパターの‟キモ”
パターの名器の条件とは?
テーラーメイドではあの「スパイダー」や「300」シリーズを生み出し、2016年からはキャロウェイへ、オデッセイブランドで「Toulon」の文字を目にするようになった。そしてこの度、再び自分のブランドへ。つねにクラブ業界の中心にいて、画期的なプロダクトの仕掛け人でもあるショーン・トゥーロン氏とゴルフクラブの「いま」について話し合った。
――オデッセイから「トゥーロン」ブランドになられても「スモールバッチ」シリーズは継続なされると伺いました。
トゥーロン:はい。毎回、どんなモデルにしようかと悩むことが多いのですが、引き続き作り続けますよ。
ーー思い入れがあるモデルはどれになりますか?
トゥーロン:今年の全米オープン開催に合わせて発表した「パインハースト」は個性的なシェイプで思い入れのあるパターです。
――どんな特徴がありますか?
トゥーロン:アメリカでは少ないセンターシャフトでヘッド形状も珍しい形です。アメリカで有名なあの選手を思って作りました。このヘッドデザインはトレンドではないんですが、昔からあるパターのデザインのひとつですし、このようなノスタルジックなデザインが好きですね。
――どのようなところからデザインのインスピレーションがわくのでしょうか?
トゥーロン:一番多いのは車のデザインやフォーミュラーカーなどに使われているパーツ、クラシックカーや建造物、衣服のデザインからもヒントを得ますよ。
――そういえば2度目にテーラーメイドと合流した時も「ロッサ」ブランドを立ち上げられましたね。
トゥーロン:フェラーリ―やポルシェのスピリットは好きですね。新しいグリップに使われている書体もそれをモチーフにしています。
――グリップといえば「スーパーストローク」のような重量は変わらないのに太いグリップの登場がパターの進化にも影響を与えていると思うのですが。
トゥーロン:「スーパーストローク」は多くの人に貢献していると思います。いい意味で感覚が大雑把になる。多くの人には通常よりちょっと大きいくらいのサイズがいいと思いますが、グリップは個人の好みによるところが大きいですね。