ボールにグッと力が伝わる! インパクトゾーンが長くなるレベルブローが飛ぶ!
ゴルフコーチ・兼濱開人がわかりやすくレッスン|初心者だってできる『キレイなドライバースイング』のマスター法! VOL10
兼濱開人コーチがレクチャーする『キレイなドライバースイング』の作り方シリーズ。第10回はボールが飛んで曲がらないインパクトの作り方をレッスン。「インパクトのカタチも大事ですが、どうすればフェースの芯に当てやすいかの意識づけも大事です」と兼濱開人コーチ。キレイなインパクトが作れたらナイスショット連発は間違いナシ!
構成/三代 崇 写真/圓岡紀夫 協力/新武蔵丘ゴルフコース
ドライバーがあまり飛ばないし、方向が安定しにくい。そんなお悩みを抱えている方は、「ドライバー=アッパーブロー」と思い込んでいませんか?
ドライバーショットはボールの位置がアイアンよりも左足寄りですし、しかもティアップして打ちます。クラブヘッドがスイング軌道の最下点を通過し、上昇したところでインパクトを迎えるのが効率はいい。だから当然アッパーブロー。多くのゴルファーはそう信じ込んでしまうのです。
でも大型ヘッドでシャフトが長い今どきのドライバーは、アッパーブローのイメージはあまり持たないほうがいいです。
アッパーブローに打とうとした瞬間にクラブヘッドの重心が下向きとなり、フェース面が上を向いて極端に言えばクラブヘッドがひっくり返るようなインパクトになりやすいからです。
しかも今どきのドライバーは昔のドライバーと違って振り遅れやすい。アッパーブローの意識が強いとますます振り遅れてしまい、飛ばないし、大きく曲がるという現象が起きてしまうのです。
どうすればいいかというと、ボールを横から払うイメージで打つのがベストです。つまりレベルブローというわけです。
ティアップはそんなに高くしなくても構いません。以前はクラブヘッドの最上部のクラウンからボールが半分出るくらいの高さがいいといわれていましたが、今はヘッド体積がかなり大きくなっていますから、クラウンからボールが少し出るくらいが最適でしょう。
あるいはボールの中心と、フェース面の芯の高さを合わせてティアップの高さを調整するのもいいと思います。
ティアップは高いほうが安心感はあるかもしれませんが、高すぎるのはスイングを壊してしまいことになりかねません。
今のドライバーはロフト角が13度くらいと多めに設定されています。そうした意味でもレベルブローに打つのが合理的といえるのです。
ボールが十分な高さまで上がらず、どうしてもアッパーブローに打ちたくなってしまう方は自分が使っているドライバーのロフト角が少なすぎないかを確認してみてください。