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ボールにグッと力が伝わる! インパクトゾーンが長くなるレベルブローが飛ぶ!

ゴルフコーチ・兼濱開人がわかりやすくレッスン|初心者だってできる『キレイなドライバースイング』のマスター法! VOL10

2024/08/04 ゴルフサプリ編集部

兼濱開人

兼濱開人コーチがレクチャーする『キレイなドライバースイング』の作り方シリーズ。第10回はボールが飛んで曲がらないインパクトの作り方をレッスン。「インパクトのカタチも大事ですが、どうすればフェースの芯に当てやすいかの意識づけも大事です」と兼濱開人コーチ。キレイなインパクトが作れたらナイスショット連発は間違いナシ!

構成/三代 崇 写真/圓岡紀夫 協力/新武蔵丘ゴルフコース

キレイなドライバースイングはクラブを鈍角に入れて、ぶ厚いインパクトを作る!

ボールをアッパーブローに打とうとするとパワー効率が低下しやすい

ドライバーがあまり飛ばないし、方向が安定しにくい。そんなお悩みを抱えている方は、「ドライバー=アッパーブロー」と思い込んでいませんか?

ドライバーショットはボールの位置がアイアンよりも左足寄りですし、しかもティアップして打ちます。クラブヘッドがスイング軌道の最下点を通過し、上昇したところでインパクトを迎えるのが効率はいい。だから当然アッパーブロー。多くのゴルファーはそう信じ込んでしまうのです。

でも大型ヘッドでシャフトが長い今どきのドライバーは、アッパーブローのイメージはあまり持たないほうがいいです。

アッパーブローに打とうとした瞬間にクラブヘッドの重心が下向きとなり、フェース面が上を向いて極端に言えばクラブヘッドがひっくり返るようなインパクトになりやすいからです。

しかも今どきのドライバーは昔のドライバーと違って振り遅れやすい。アッパーブローの意識が強いとますます振り遅れてしまい、飛ばないし、大きく曲がるという現象が起きてしまうのです。

どうすればいいかというと、ボールを横から払うイメージで打つのがベストです。つまりレベルブローというわけです。

ティアップはそんなに高くしなくても構いません。以前はクラブヘッドの最上部のクラウンからボールが半分出るくらいの高さがいいといわれていましたが、今はヘッド体積がかなり大きくなっていますから、クラウンからボールが少し出るくらいが最適でしょう。

あるいはボールの中心と、フェース面の芯の高さを合わせてティアップの高さを調整するのもいいと思います。

ティアップは高いほうが安心感はあるかもしれませんが、高すぎるのはスイングを壊してしまいことになりかねません。

今のドライバーはロフト角が13度くらいと多めに設定されています。そうした意味でもレベルブローに打つのが合理的といえるのです。

ボールが十分な高さまで上がらず、どうしてもアッパーブローに打ちたくなってしまう方は自分が使っているドライバーのロフト角が少なすぎないかを確認してみてください。

アッパーブローに打とうとすると振り遅れたりフェースが開いて当たったりしやすい。
アッパーブローに打とうとすると振り遅れたりフェースが開いて当たったりしやすい。
上昇軌道のイメージが強い人はインパクトでフェースが上向きとなってしまう。
上昇軌道のイメージが強い人はインパクトでフェースが上向きとなってしまう。
レベルブローに打てばボールに対してフェース面を正面衝突させやすいからパワー効率が上がる。
レベルブローに打てばボールに対してフェース面を正面衝突させやすいからパワー効率が上がる。
ティアップの高さはクラブヘッドのクラウンからボールが少し出るくらいがいい。
ティアップの高さはクラブヘッドのクラウンからボールが少し出るくらいがいい。

クラブの入射角を緩やかにすれば長いインパクトゾーンが自然に作れる

「インパクトゾーン」というワードをよく耳にしますよね。インパクトを「点」とすれば、その点をはさんだ「線」をイメージすることで、スイング軌道が安定しやすくなるという具合に教えられたこともあるでしょう。

ボク自身の見解としては、インパクトゾーンというのはボールに対してクラブヘッドが入ってくる入射角の目安のことだと考えます。

横から払うイメージで打ちますから、緩やかな入射角がベストです。

一般的にインパクトゾーンというとボールを中心とした左右対称の軌道をイメージするかもしれませんが、ボクは左右対称ではないと思います。

ボールに対して手前側、つまり自分から見てボールよりも右側のほうが長くて低い軌道です。

スイングは振り子運動のイメージが大事ですが、インパクトまでが勝負であって、ボールをヒットした後はボールに何の影響も及ぼしません。

フォロースルーやフィニッシュは緩やかな入射角でインパクトした結果であり、自分で作るものではないのです。

今どきのドライバーはバックスイングの軌道をなぞるイメージでダウンスイングする。そして振り遅れないようにクラブを鈍角に入れてレベルブローにボールをヒットする。

結果としてぶ厚いインパクトが作れて、パワー効率が上がるのです。インパクト後の動きや軌道を先に考えると、インパクトへと向かう動きや軌道が崩れやすくなります。

いかにクラブフェースをボールに正面衝突させるか。インパクトまでが勝負ということを忘れないようにしましょう。

ボールを中心とした左右対称の軌道のイメージは持たなくていい。
ボールを中心とした左右対称の軌道のイメージは持たなくていい。
インパクトの手前側のほうが低くて長い軌道のイメージが正解だ。
インパクトの手前側のほうが低くて長い軌道のイメージが正解だ。
クラブヘッドを低く下ろしてくる意識が長いインパクトゾーンを作る。
クラブヘッドを低く下ろしてくる意識が長いインパクトゾーンを作る。
バックスイングと同じ軌道をなぞるイメージで振り下ろせば入射角は鈍角になる。
バックスイングと同じ軌道をなぞるイメージで振り下ろせば入射角は鈍角になる。
ボールに対してフェース面をいかに当てていくか。インパクトまでが勝負だ。
ボールに対してフェース面をいかに当てていくか。インパクトまでが勝負だ。
インパクト以降の軌道は自然に作られるもので、とくに意識しなくていい。
インパクト以降の軌道は自然に作られるもので、とくに意識しなくていい。

キレイなドライバースイングはレベルブローに打つ! だからぶ厚いインパクトが作れる!

かねはま・かいと

兼濱開人
かねはま・かいと

1990年9月11日生まれ、沖縄県出身。ジュニア時代から各大会で活躍。現在は学芸大ゴルフスタジオ(東京都目黒区)のヘッドコーチとして多くのアマチュアをレッスン。クラブの特性を利用する最大効率のスイングや、整体師としての知識を活かしたカラダにやさしい生涯スイングの指導に定評。

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