「9番アイアンの飛距離×2=ドライバーの飛距離」 コレって本当?
鹿又芳典の“推しクラブ” こぼれ話 第29回
そういえば、ひと昔前までは「ドライバーの飛距離は9Iの2倍」というセオリーがあったし、その数字を気にしていたことがある。クラブセッティングって、そういう公式に当てはめて組んだ方がいいのだろうか? カリスマフィッターの鹿又さんはこう説く。
写真/ゴルフサプリ編集部
ゴルフ界では昔から「9Iの2倍がドライバーの飛距離」という言い方をよくされていました。たとえば、9Iで120Y飛ぶなら、ドライバーは240Y飛ばせるということ。結論から言えば、今は「○Iだから○Y」とか「○Iだからこのくらいのスピン量」という数字が当てはまりません。なので、そういうことは考えなくていいと思います。
今やアイアンのロフト設定がどんどん変わっているし、同じ番手でもロフトの幅が広すぎます。9Iのロフトで言うと、32度と立っているモデルもあれば43度と寝ているモデルもある。しかも、以前にこのコラムでお話ししたように、ヘッドの構造(ブレード、キャビティ、ポケットキャビティ、中空、……etc)によっても、弾道やスピン量は変わってきます。