ロフト角22度前後のUTは垂直。では、ロフトが増えたらシャフトはどっちに傾いて見える?

吉本巧のゴルフギア教室 第29回

2024/08/24 ゴルフサプリ編集部



ゴルフクラブの各番手に対して、自分は正しく構えることができているのだろうか? そんな考えが浮かんだときに、正しく構えているかの判断基準は“ゴルフクラブの見え方”になるだろう。今回は、構えた時のゴルフクラブの正しい”見え方”についてのお話。
写真/ゴルフサプリ編集部

アドレスを正面から見た場合の左右へのシャフトの傾きは、すべての番手で変わります。基準になるのはロフト角22度前後のユーティリティ(以下UT)で、ほぼ地面と直角の90度のイメージです。

これを中心に番手が上がるごとにシャフトは左に傾きます。同じUTでも番手が上がれば(ロフトが減れば)わずかながら左に傾き、ドライバーでは最も左に傾きます。反対に番手が下がる(ロフトが増える)とシャフトは右に傾きます。同じアイアンでも番手が下がるごとに少しずつ右に傾き、ウェッジで最も右に傾きます。

ヘッド位置とグリップ位置で考えた場合、ロフト22度前後のUTではグリップの真下にヘッドがあるイメージ。番手が上がるとグリップ位置とヘッド位置はともに左足側に寄りますが、グリップがわずかしか動かないのに対してヘッドは大きく移動し、ドライバーではグリップよりもヘッドがターゲット方向にきます。これがヘッドファーストの状態です。逆に番手が短くなるとグリップ位置、ヘッド位置とも右足側に移動します。こちらもグリップよりヘッドの方が大きく動くので、結果的にハンドファーストになります。