プロも入れ出した「セット売りのPW」と「バラ売りのPW」は何が違うの?
吉本巧のゴルフギア教室 第30回
セット売りに含まれるPWとバラ売り=単品ウェッジのPW相当のロフトのウェッジには、違いがあると言う吉本巧。どんな違いがあって、それはゴルフにどのような差を生み出すのだろうか。
写真/ゴルフサプリ編集部
何かと使う機会の多いピッチングウェッジ(以下PW)。アマチュアゴルファーのほとんどはアイアンセットを買った時、そこに含まれているPWを使っていると思います。その一方、単品でバラ売りされているPWもあり、こちらは多くの場合、上級者やクラブにこだわりがあるゴルファーが使っています。2種類あるということはそれなりに意味があるのですが、残念ながらそれを知っている人は少ないのが現状です。
ということで、ロフト角が同じ前提で2つを比較してみましょう。まずセット売りのPWには、ソールに“P”とか“PW”と刻まれておりロフトは刻印されていません。これに対し、単品売りPWのほとんどは、44度、46度、48度といったようにソールにロフトが刻印されています(例外もあります)。
ヘッドの形状も違います。みなさんは2つを並べて見る機会がないので気づきませんが、セット売りのPWはアイアンの流れを汲む作りになっています。PWと刻印されてはいますが、その実態は10番アイアンと呼ぶべきもので、ゴルファーがフルスイングすることを考えてのもの。ホンマゴルフのアイアンには”10”と刻印されていますが、これは理にかなっています。