ボールが浮いていればピン狙い? 沈んでいたら乗せるだけ? グリーン周りのライの見極め
グリーン周りの難しいライからボギーオンを成功させるアプローチのヒント(2)
ツマ先下がりの傾斜のラフにつかまったボール。ピンまでの距離は20ヤード。ピンを狙うか、グリーンに乗せることを最優先とするか……悩むところ。だが、その思考を巡らせる前にボールの状況を再確認!ボールが沈んでいるか浮いているか、そのどちらかで選べる選択肢は変わるからだ。高橋良明プロに教えてもらおう。
写真/相田克己
さて、状況はグリーンを狙ったボールがつかまりすぎてグリーン左サイド、ピンまで20ヤード地点のラフに飛んでしまいました。パーオンは逃したが、良いところに寄せられればパーもあります。ですが、ボールが止まっているのは、狙う方向によってはツマ先下りにも左足下がり&ツマ先下がりの複合にもなる傾斜のラフです。
こんな時、まず目を向けたいのがボールの状況。なぜなら、傾斜のライからでは、ボールが芝に沈んでいるか浮いているかで狙う方向が変わるからです。こうしたライからミスをしがちだという人のほとんどが、ボールの状況の確認を怠っています。それでは、浮いている場合と沈んでいる場合の対処の仕方を解説していきましょう。仮にこのライからボールを浮かせ流ことができたとしても、距離感に優れた上級者でもピンに絡ませるのは相当難しいです。距離が足りず、再びグリーン脇のラフに落ちる確率の方が高いでしょう。