PWだと飛びすぎ、50度だと少し足りない!フルショットで100ヤードのクラブはどう作る?
オグさんがお答えします!
できれば、グリーンへのアプローチは小細工せずにシンプルに打ちたい。だけど、フルショットで100ヤードを打とうとすると、PWだと飛びすぎる。でも、50度だと少し足りない。こんな時どうしよう? PW以下のセッティングを再検討するべきだろうか。クラフトマンでクラブフィッターのおぐさん(小倉勇人)に聞いてみよう。
写真/ゴルフサプリ編集部
オグさんです。今回は、編集Kよりお題を頂きました。「100ヤードをフルショットで狙いたい。だけど45度のPWだと大きいし、50度のAWではちょっと届かない。かといってクラブ本数の余裕はない!」とのこと。
今回のお題に関わらず、100ヤード付近からグリーン周りまで、クラブの構成をどうするかは悩ましい部分ですよね。何本入れるのか、どういったロフト構成にするのか等、色々と考えるべきポイントがあります。
まず、ウェッジの構成は、本数に限らず、それぞれのクラブのフルショットの飛距離をしっかりと把握することが重要です。フルショットをしないと決めているゴルファーであれば、そのクラブで最大何ヤード打つのかを明確にしておきましょう。そこを明確にしたうえで、アプローチを重視するのか、フルショットの距離を重視するのかで、好みのロフト構成に調整していくのが良いですね。
アイアンの流れを組んだ、いわゆるセットウェッジは、番手順に購入すれば、大体飛距離も均等になりやすいですが、いわゆる単品ウェッジを使用すると、ロフトピッチを均等にしても飛距離が均等になるとは限りません。特に飛び系アイアンにスピン性能を重視したウェッジを組み合わせると、ロフトピッチ以上にウェッジのほうが飛ばなくなります。
理由は重心の位置の違いです。飛び系アイアンは、飛距離を重視するために低重心で余計なスピンが入りづらいように設計されています。対するスピン重視のウェッジは、安定してスピンをかけられるようにやや高重心に設計されています。この違いが、ロフトピッチ以上の飛距離差を生むのです。ウェッジの購入前からロフト選びを失敗したくないなら、購入後にもロフトが調整できるフォージドのモデルを選んだ方がよいでしょう。