まだ7番使っているの? 令和のスイング作りは【8番アイアン】で!
吉本巧のゴルフギア教室 第33回
みなさんはスイング作りやスイング固め、あるいはスイングチェックをする時に、どんなクラブを使っていますか? 長年定番的に扱われたこともあり、無意識に7番アイアンを使っている人が多いかもしれませんね。でも、果たしてそれでいいのでしょうか? ということで、今回は6、7、8番アイアンの3つを挙げ、どれを練習のメインに使うと効果的なのかを考えます。
写真/ゴルフサプリ編集部
まずは6番アイアン。3つの中では最もハードな番手です。理由はクラブが長く、ロフトも立っているから。ミートしづらく、打球が上がりづらいので、アイアンが苦手な人が使うと悪いイメージがつきやすく苦手意識も強まりかねません。
一昔前は6番のようにちょっとハードなクラブを使い、歯を食いしばって練習して打てるようになると、それより下の番手がやさしくなる、などと言われ推奨されていました。一利ありますが、そうしなければいけないかというとそんなことはありません。
僕的には練習では自信をつけるべきだと考えています。血の汗を流すのもいいですが、いかんせん遠回り。途中で心が折れてしまう人もいるでしょう。練習だって楽しい方が長続きします。そのぶん自信も積み重なっていきますから、そうなりづらい6番はおすすめできません。調子がいい時にちょっと多めに打つ、くらいがいいと思います。
では7番アイアンはどうでしょう。練習の定番的な番手で、いまでもフィッティングや試打の主役なので無難な選択と考えがちですが、6番同様アイアンに苦手意識がある人は使わない方がいい。ましてやアイアンがストロングロフト化している昨今は、かつての7番に比べるとロフト的には“6.5番アイアン”的な位置付けで、打ちやすいクラブではなくなっています。ですから正直なところ、僕はスイング作りの定番としてはいかがなものかと疑問に思っています。