ゴルフ前夜、普通に眠れるようになれば一人前! なんでゴルファーは眠れないのか?
ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が現場で感じたゴルフエッセイ【毒ゴルフ・薬ゴルフ】第115回
ゴルフの虜になってもうすぐ半世紀。年間試打ラウンド数は50回。四六時中ゴルフのことばかりを考えてしまうロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、コースや色々な現場で見聞きし、感じたことを書いたのが【毒ゴルフ・薬ゴルフ】です。大量に飲めば死んでしまう毒も、少量なら薬になることは、ゴルフにも通じるのです。
「昨日、4時間しか寝てないんだよ」
「それならまだ良いよ。途中で目が覚めちゃって、結局、合計しても2時間半」
朝の挨拶代わりに、睡眠不足を自慢し合うようなマウント取りをしてしまうのは、ゴルファーのあるある話です。
ですが、本当にゴルフの前夜に眠れないという悩みを抱えて、何年も苦しんでいるゴルファーは、思いのほか多いと言われています。
子供が遠足などのイベントの前夜になると、興奮して眠れなくなってしまうのと同じで、ゴルフは大人を子供にしてしまう魅力があるのでしょう。
本当はたっぷりと睡眠をとれているのに、言い訳の前哨戦として睡眠不足を装うこともあります。
ベクトルは逆ですが、学生の頃のテスト直前と同じです。
「オレ、爆睡しちゃって、全然テスト勉強できなかったよ」
と話していた友人が、良い点を取ったりすると、秘かに爆睡なんて絶対にウソだ!バッチリとテスト勉強をしたね、と噂されるのです。
ゴルフもテストも遠足も、興奮したり、緊張したり、その日だけでは済まないからこそ大切なのです。ゴルフの前夜に普通に眠れるようになれば、ゴルファーも一人前、という格言もあります。