ティーチングプロにはどんどん質問しよう!“良いレッスンが受けられる生徒”になる方法
石井良介のゴルフ・すべらない話:第43回
練習場で受けることのできる体験レッスンやワンポイントレッスン。どうせ受けるなら有意義な時間にしたいものだが、そこで大事なのが「会話」だという石井良介。レッスンを上手に受ける方法とは?
写真/ゴルフサプリ編集部
レッスンを受けようとされている方に対しては、多くのスクールやティーチングプロが体験レッスンを用意しています。また、試打の企画などと連動して行われ、誰でも参加できるワンポイントレッスン的なイベントもあります。そんな機会に、どんなレッスンの受け方をするとみなさんにメリットがあるのかを考えてみましょう。
教える側、教わる側の関係とはいえ人間同士。プロに対し「この人は感じがいい」とか、逆に「何だこいつ……」と思うこともあるでしょう。長くお付き合いすることが前提だとしたら「嫌だな」と思ったら無理ですし、すごくいい人なのに教え方が下手な人もいます。要は人間と人間の話ができるかどうかが大前提。短い時間でもちゃんと質問をして、それにプロがどう答えてくれるのかが、ひとつの判断基準になると思います。
教える立場から言わせていただくと、アマチュアの方がこちらの質問に答えてくれるかどうかも大きなポイントです。日本では何かにつけ「見て盗め」の時代が続きましたが、今やそれはなく、会話をしなければはじまりません。こちらの質問に対して、予想だにしない答えを返してくる方もいますが、そこはコミュニケーション。レッスンというコミュニケーションをとる相手として、やっていけると思えるかどうかが大事です。
ティーチングプロは基本的に、何でも聞いてくれた方が嬉しい人種だと思います。僕は常に「この人は何を悩んでいるんだろう?」と考えていますから、正直に本当のことを言ってもらえると、より的確なアドバイスができます。レッスンに来ていいカッコする人がいますが何の意味もありませんよ。
また、自分がうまくいかないところを誇張して見せてくれる人もいますが、それも不要です。誇張すると脳が覚えてしまうので絶対にやらないでください。やらなくても、こちらはわかっているから大丈夫です。それ以前に、言っていることとやっていることの整合性がとれていない人や、理論武装が間違っているため、やっていることがチグハグになっている人も多いですね。