最高かよ!1本2万円台のミズノのユーティリティ「JPX FLI-HI」が高性能にして高コスパすぎる!
ミズノの『JPX FLI-HI』をロマン派ゴルフ作家が検証する!
ミズノは『JPX FLI-HI』を2024年9月13日に発売。人気のアイアン『JPX 925』シリーズと同時発売である。地味にファンの多いミズノ『JPX FLI-HI』をコースに持ち込んで、徹底的にレポートする。
『JPX FLI-HI』のコピーは、“アイアンの流れを重視したユーティリティ。ロングアイアンの代わりを求めるゴルファーへ。”
静かなコピーというか、定番系のコピーだ。これが曲者なのである。ミズノの広告は独特で、自信があるときほど、強みを強調するのではなく、ホンワカしたものになる傾向がある。
ミズノのユーティリティは、各ブランドで『FLI-HI』を展開していて、『JPX FLI-HI』は、最も幅が広いゴルファーのために作られたユーティリティとなる。
『JPX 925 HOT METAL』シリーズのアイアンに合わせやすいようにロフト設定していて、クラブの長さもアイアンに合わせて、一般的なユーティリティよりも短くなっている。
こういう細かいところまで、作り込んでいるところが、ミズノらしさなのである。
19度、22度、25度、28度。『JPX FLI-HI』は4本のラインアップで、番手ではなくロフト角でそれぞれを呼ぶ。
22度が『JPX 925 HOT METAL アイアン』『JPX 925 HOT METAL PRO アイアン』の5番と同じになっていて、『JPX 925 HOT METAL HL アイアン』では、25度が5番と同じになっている。
『JPX FLI-HI』は、ヘッドの幅が28度から19度にかけて広くなるようにフローしている。ロフトが立っているものは、やさしい安心感を得られて、寝ているものはシャープにして抜けを良くしている。
ソールの蛇腹状になった溝は「ウェーブテクノロジーソール」で、ミスヒット時の初速のロスを抑える機能がある。
リーディングエッジを面取したように角度を付けたのが「スピードベベルソール」で、ダフったときにヘッドスピードの低下を抑える機能がある。
さり気なく、ちゃんと最先端テクノロジーで作られているのが『JPX FLI-HI』なのだ。
最後に最大の注目ポイントが価格である。
通常のユーティリティの価格は、2024年秋だと5万円前後が主流になっているが、『JPX FLI-HI』はアイアンと同じ価格で、通常の半額に近いのだ。(JPX FLI-HI ユーティリティ単品/22 MFUSION i カーボンシャフト付=税込価格2万3100円)
これはすごいことで、企業努力に拍手を贈りたい。高額だから、と、ユーティリティを諦めていたゴルファーにとって、最高の福音なのである。
試打した『JPX FLI-HI』は、フルラインアップの4本、純正シャフトのスチールのSフレックス。
試打した日は、曇りのち晴れで、気温は23℃〜34℃、微風というコンディション。使用ボールは、使い慣れていてクラブの影響に集中できる『TOUR B X』にした。