スライスよりも左のミスが増えた気がしない? その原因は最新ドライバーのやさしさにあった!

吉本巧のゴルフギア教室 第37回

2024/10/19 ゴルフサプリ編集部



アマチュアゴルファーのほとんどはアウトサイドイン軌道でボールをつかまえられない。だからこそ、メーカーはボールがつかまりやすい”やさしいドライバー”を供給してくれている。だが、そんな最新ドライバーを使うゴルファーから「左に飛ぶミスが多くなったような・・・」といった声が聞かれる。原因はスイング? それともクラブ? 吉本巧がわかりやすく解説してくれた。

ここ数年のドライバーの進化には目を見張るものがあり、私のもとには「スライスがまったく出なくなった」というお客さんの声が数多く届いています。

ただ、その一方で「スライスは出ないが、時たま左に飛ぶボールが出てOBになることがある」という話もあります。よく聞いてみると、左に飛ぶのはフックでなく、打ち出しから左に飛ぶ、いわゆるチーピンが出ているようです。

原因の一つは打点で、ヒールヒットとトゥヒットが考えられます。とかく「ヒールヒット=スライス」と思いがちですが、ギア効果がかかるエリアに当たればスライスしますが、打点があまりにヒール寄りすぎると左に飛びます。また、トゥヒットした場合もドロップして左に飛ぶので、その可能性もあります。

ですが、多くの人が同じように左に飛んでいる事実を踏まえると、クラブ自体に原因がある確率も高いと思います。

かつてスライスは、アウトサイドイン軌道でヘッドが下り、フェース面が返らずカット回転がかかるために起こっていました。アマチュアゴルファーの9割方がそうなっていたため、各メーカーは“これでもか”というくらい、スライス対策の機能をクラブに注ぎ込んだのが現在のドライバー。アマチュアゴルファーのアウトサイドインはずっと変わっていないので、クラブに原因があるのは確定的とさえ言えます。