“エースクラブ”の選び方は機能優先か、見た目優先か?
戸川景の重箱の隅、つつかせていただきます|第52回
スイング、ゴルフギア、ルールなどなど…。ゴルフに関わるすべての事柄の“重箱の隅”をゴルフライター・戸川景が、独自の目線でつつかせていただくコラムです。
Text by Hikaru Togawa Illustration by リサオ
GOLF TODAY本誌 No.630/74ページより
“エースクラブ”の逸話は、昔からフェアウェイウッドやユーティリティに多い。アプローチの要であるウェッジやパターは、加減して操作しやすいぶん“代え”がきくせいかもしれないが、意外と“エース”には昇格しないようだ。
一流プロなら、ドライバーは飛ばせて当たり前、ショートゲームも上手くて当たり前。優勝争いで差がつくとしたら、180〜220ヤードのショットの精度であり、それを風やライに左右されず、安定して狙い打ちできることなのかもしれない。そこに“エースクラブ”があることは、大きなアドバンテージになるはずだ。
今平は、タイトリストのユーティリティ『910H』を、10年以上使い続けている。2年前に中古ショップでスペア用を3本購入したというほどの入れ込みようだ。これはまさに“エースクラブ”と言えるだろう。
実際、日本オープンでは難ホール続きのサンデー・バックナインでも、このユーティリティはティショット、セカンドショット問わず大活躍。スコアメイクの要となっていた。