バウンスを地面に叩きつけるように! それが『コントロールされたフェードボール』を打つコツ
ベン・ホーガンを先生に!森プロが解説する『アイアンが際立つ!強い自分流の作り方』【第8回】
インパクトでは右腕が3本欲しい、と『モダン・ゴルフ』で述べていたホーガン。「スイングスルーと打撃感覚のバランスを取るには、ヘッドを動かすイメージを整えるのも一手」と森プロ。コントロールの効いた叩き方を考えてみよう。
GOLF TODAY本誌 No.630/59~63ページより
イラスト/久我修一 取材協力/東京ゴルフスタジオ
取材・構成・文/戸川 景 撮影/圓岡紀夫
日本のレジェンド、青木功もプロ入り初期はホーガン同様、フックのミスでタイトルを逃すことが多かった。そこでフェードをマスターするが、そこでホーガンとの大きな違いは、バンカーショットにヒントを見出したことだった、と森プロ。
「フッカーがフェード打ちを覚えようとすると、こすり球のスライスになり、コントロールも効かず、飛ばなくなりがちです。青木功プロの場合も同様に悩んだようですが、ある時、バンカーショットのように打てばいい、と閃いたそうです」
ボールの真下にソール=バウンスを叩きつけるイメージはヘッド軌道、フェースの挙動を安定させ、力強いフェードを生み出した。
「バンカーショットのヘッドの動きをイメージすることで、スタンスは狭くなり、ヘッド軌道はわずかにスティープに。フェースターンも抑えられ、理想的なインパクトを得られました」