「6インチプレース」ってどんなルール？ どんなときに使えるの？

プライベートのコンペや仲間内のゴルフでよく採用される「6インチプレース」。何となく6インチ動かしてもいいことは分かるのだが、どんなときに使えるのか？ そもそも6インチってどれくらいの長さなのか。ハッキリしたことは意外と知られていない6インチプレースについて、詳しく説明しましょう。
写真／ゴルフサプリ編集部

ファストプレーを目的に採用されることもある6インチプレース

「今日は“6インチプレース”OKでやります」。
プライベートのコンペに参加したとき、そんなフレーズを耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。はてさて、この6インチプレースとは何なのか。

6インチプレースとは、ゴルフにおける救済措置の一つで、ペナルティーなしでボールを6インチ動かせるローカルルールです。
6インチは15.24cm（1インチ2.54cm×6）で、大人の人が親指と人さし指を広げたくらいの長さ。また、ボールを動かす場合は、ホールに近づかない位置にプレースするというのがルールです。

基本的には、プリファード・ライなど芝の状態が悪く、ボールに泥が付いたり、地面に埋まってしまうなど、コースコンディションが悪いときに採用されるルールですが、仲間内のコンペやラウンドでは、コースの保護やプレーの進行を目的に採用される場合があります。

ただし使えるのは、ジェネラルエリアのみ。ジェネラルエリアとは、ティーイングエリア、バンカー、グリーン、ペナルティエリア、アウトオブバーンズ（OB）を除いた全てのエリアのことで、フェアウェイはもちろん、ラフや林などでも使ってもいいということです。

例えば、「木の根元にボールが止まっている」「ディボット跡に入ってしまった」「石の上にボールがある」「茂みの中にボールが入ってしまった」「芝がないベアグラウンドにボールがある」などのときは、6インチ以内なら打ちやすいところに動かしてもOKということになります。

なお、凹みの中にあるボールで、ボールの一部が地表面より下にある「地面に食い込んでいる」状態のときは、6インチでなく1クラブレングスの救済がペナルティーなしで受けられるので覚えておきましょう。