男子ツアーの賞金シードは65人。それが今年66人だった理由とは?

複数年シードを持っている中島だが、賞金シード落ちになりそうなところを回避できた。(写真は2024年 日本シリーズJTカップ 撮影/相田克己)
日本男子ツアーは先週の「日本シリーズJTカップ」でレギュラーシーズンの全日程が終了。賞金ランキングによるシードを得た「66人」が確定した。JGTO(日本ゴルフツアー機構)の規定では、賞金ランキングによるシード権(出場資格)を得られるのは、義務試合数不足の選手などを除いた「上位65人」まで。それが、ひとり多くなったのは、どういうことなのか。
男子ツアーの賞金シードは基本的には最終戦のひとつ前、「カシオワールドオープン」終了時点の賞金ランキングで決まります。
なぜ最終戦ではないのか?というと、「日本シリーズ」に出場できるのはPGAツアーや欧州ツアーを含めたトーナメントでの優勝者や賞金ランキング上位の30人。シード獲得ギリギリの順位だと、まず出られません。
今回、「日本シリーズ」で賞金シードを獲得したのは中島啓太です。
今年は日本ツアーで2試合しか出ておらず、「カシオ」の時点では義務試合数不足で賞金シードの対象外でした。それが欧州ツアー優勝(ヒーローインディアンオープン)の資格で「日本シリーズ」に出場したことで、海外ツアー(対象はPGA、欧州、コーンフェリーの3ツアー)を主戦場とする選手の義務試合数「3」をクリアし、賞金シード獲得となりました(賞金ランキングは47位)。
ただし、中島は賞金シードを獲得できなかった場合でも、昨シーズンの賞金王として2028年シーズンまでの複数年シードを持っています。