「日立3ツアーズ」はJLPGAチームが優勝! 勝因はチームワークと対応力の高さ

オルターネート方式でチームを組んだ小岩井さくら(左)と竹田麗央(右)。(写真は2024年日立3ツアーズ選手権 撮影/Getty Images)
国内の男女シニアによる団体対抗戦「日立3ツアーズ選手権」は女子のJLPGAチームが優勝した。トッププロでも戦い方が難しい、ひとつのボールを2人が交互に打つ「オルタネート」方式での後半で逆転したのには、チームワークの良さと対応力の高さが表れていた。
「3ツアーズ」のフォーマットは、各ツアーの選手が2人1組となり、午前と午後で同じ9ホールをプレー。各ハーフの順位によってポイントが付けられ、その合計点で勝利を争います。
前半のハーフは2人がそれぞれのボールをプレーして、いい方のスコアを採用する「フォーボール」。ひとりがアグレッシブに攻めたら、もう一人は安全に攻める、といったことをすることもあるものの、基本的には自分のプレーで完結します。
午後のハーフはひとつのボールを交互にプレーする「オルタネート方式」(フォーサム)。
ここで最も難しいのは2人が使うメーカーのボールを使うケースがあることです。
皆さんでもラウンドで使うボールを決めている方が、いきなり違うメーカーのボールを使うことを強いられたら、いつもとフィーリングが異なることに戸惑うはずです。
1打に生活のかかるプロはなおさら、繊細なフィーリングにこだわってボールを選んでいます。
なので、「ライダーカップ」や「プレジデンツカップ」など団体戦を戦う機会の多い欧米では、ペアを決める時にどのメーカー(時にはさらに詳細な銘柄も)のボールを使っているかが基準になることもあります。
JLPGAチームは桑木志帆と古江彩佳がブリヂストンスポーツのボールを使っていますが、桑木はタイトリストを使う佐久間朱莉と。古江はキャロウェイを使う河本結と組みました。最終組の竹田麗央と小岩井さくらは同じダンロップです。
それでも「オルタネート方式」の後半は3つのマッチ全てで1位となり、大逆転して対応力の高さは、さすがとしかいいようがありません。